へのこ　ヘノコ　異称　江戸川柳　　

興津　要：探訪　江戸川柳　（時事通信社、1990）199

へのこ　ヘノコ　異称　

へのこには　手こずっている　ひとり者　　　　　　柳34　　　へのこ＝男根

へのこも　老いぬれば　張形に劣り　　　　　　　　柳20　　　張形＝女性自慰具　時の流れは淋しい

悲しさは　昔は　帯へ　はさんだり　　　　　　　　末2

川越しの　へのこが見えて　安堵なり　　　　　　　玉柳　　　川越し人足のへのこが見えるほど水量が少ないと安心

唯我独尊とは　弓削の　へのこ也　　　　　　　　　末2　　　道鏡は巨大な持物で有名。孝謙女帝の寵愛をうけた。

男なら　へのこを出せと　四郎兵衛　　　　　　　　天7・天　大門入口の見張り“四郎兵衛”が、男装で逃げようとする遊女を捕えて

へのこを匂わせて　浅黄　叱られる　　　　　　　　末4　　　浅黄＝野暮な田舎侍。匂いのきつい強精・催淫用の長命丸をへのこに塗って、相手の遊女が激怒。

初日　粛然　今も男根りうりうか　　　　　　　　　　　　　　　　加藤楸邨　　俳句2011.12　p130

1. 沖縄の“辺野古”と間違って検索されることが多い。