からすみ　カラスミ　鱲子　俳句・川柳　魚料理図鑑　

ボラという魚自体は、白身で淡白だ。その卵巣がカラスミという高級食材になるから不思議だ。

ボラは東京の河川にも遡上するようだ。


からすみ　販売	からすみ　販売

唐（中国）の墨に形が似ていることが、由来。

出世魚の一つで、関東では、大きくなるにしたがって、ハク―＞オボコ―＞イナッコ―＞スバシリ―＞イナ―＞ボラ―＞トドと名前を変える。

“ボラのへそ“は、コリコリした珍味。

からすみ　鱲子（魚卵加工品　料理）　

復本：俳句の魚菜図鑑　（柏書房、2006）173

からすみや　己一人の　茶の煙　　　　　　　　　　松瀬青々

からすみに　盞（サカズク）なむる　酒量かな　　　岡本圭岳

からすみや　ぐい呑み　欲（ホ）りて言ひだせず　　鷹羽狩行

からすみをもらうと、独り占めしたがる人が多いようだ。

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奥田白虎編：川柳歳時記（創元社、昭和58年）542

からすみに　猪口をくわえて　丸く座し　　　　　　森下愛論

お土産の　からすみ　抱え込む　父

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