しめじ　シメジ　湿地茸（きのこ　茸　キノコ）　俳句・川柳　菌類図鑑

　　　　　紫シメジ　　　　　　　　　畑シメジ

ハタケシメジの方が、身近だろう。土中の腐れ木から出る。ホンシメジは林でないと。ドイツ人は、ムラサキシメジは美味くないと言って、採らない。確かに、ちょっと粉っぽかったが、一度茹でこぼすと美味い。札幌・藤の沢でもかなり採れた。35年ほど前の話だ。

しめじ　しめぢ　シメジ　湿地茸　占地　ほんしめじ　しゃかしめじ　はたけしめじ　ホンシメジ（きのこ　茸　キノコ）（キシメジ科）

復本：俳句の魚菜図鑑　（柏書房、2006）212

うかうかと　千本しめぢ　生えすぎし　　　　　　　後藤比奈夫

しめぢ　なます　吾が晩年の見えてをり　　　　　　草間時彦

妻がもたらす　湿地茸　ひと皿哀しけれ　　　　　　楠本憲吉

くらやみ帰る　女　まじへし　しめぢ狩　　　　　　赤尾兜子

山しめぢ　買へば済みけり　初瀬（ハセ）詣　　　　岡井省二

奥田白虎編：川柳歳時記（創元社、昭和58年）668

お土産は　しめじの　生のよい匂い　　　　　　　　村上白雲

松茸の　値にはふれない　しめじ飯　　　　　　　　柳原静香

慰めるように　しめじが　秋の膳　　　　　　　　　松下康二

味しめじ　主婦こだわって　秋の膳　　　　　　　　田中千恵子

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