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ふぐ料理は35年ほど前に、福岡であった学会に行った時、ある先生に食べさせていただいたきりだ。ふぐ刺し食べて、ふぐ鍋食べて、最後に、ふぐ鍋にご飯を入れおじやにしてくれた。美味かった。当時は札幌に住んでいたので、鍋というのは石狩鍋、鱈鍋、寄せ鍋、三平汁などで、河豚はなかった。そういう意味では新鮮な味だった。
石狩浜よりちょっと北の厚田辺りだと、ちょっとした岩場になっており、釣には最適で、そこで釣れるのはみな“クサフグ”だった。
微生物が作り出すテトロドトキシンを河豚が内臓に蓄積することが分かったので、その微生物がいない環境下で河豚を養殖すれば、内臓も無毒になる。しかし、管理を怠ると・・・・
先日石川県産の“ふぐの子糠漬”を食べてみた。珍味である。素人は真似して作っては駄目だ。
奥田白虎編:川柳歳時記(創元社、昭和58年)743
ふぐ鍋へ 返事の重い 母を連れ 乾ふたよ
ちり鍋の 湯気へ楽しい 顔が寄る 三輪輪石
ふぐ鍋へ 今度逢う日を 考える 岡崎はるを
てっちりで 飲んだを 母に聞かされず 西口吉郎
ふぐ汁へ する遺言の 賑やかさ 川崎銀甲
ふぐ汁の 匂い 雪降る音を聞く 津川紫吻
てっちりを 食べぬと決めた 厄の年 池田勲二
ふぐ料理 明日の釣手は 明日のこと 青木三碧
毒けしの 茄子も出揃う ふぐ料理 岸田喜志三
てっちりの 味が恋しい 風になり 村上栄蔵
意思疎通 てっちり鍋の 小さすぎ 松井乙人
一生を まかせる人と 河豚料理 西島○丸
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復本:俳句の魚菜図鑑 (柏書房、2006)258
飯田龍太監修:旅の季寄せ 冬 (日本交通公社、昭和61年)58
あら何ともなや きのふは過て ふくと汁 芭蕉 ふぐ
いもが子は 鰒 喰ふほどに成にけり 蕪村 河豚
妹がりに 鰒 引きさげて月夜哉 一茶 ふぐ
河豚 くふや 短き命 短き日 高浜虚子
敷石の ながしの井戸や 河豚洗ふ 野村喜舟
虎河豚の はだらの黄色 夢に来し 軽部烏頭子
河豚 食ふや 伊万里の皿の菊模様 水原秋桜子
てっちりと 読ませて 灯りゐるところ 阿波野青畝
沖遠し 青年が釣り 河豚 鳴けり 西東三鬼
男の子われ 河豚に賭けたる 命かな 日野草城
虎河豚の どこか並びし オチョボ口 鈴木真砂女
鰒 食うて其の後 雪の降りにけり 上島鬼貫 河豚
ふぐ 食うて わかるる人の孤影かな 飯田蛇笏
河豚鍋や 愛憎の憎 煮えたぎり 西東三鬼
ひれ酒に すこしみだれし 女かな 小絲朴亭
鰭酒や 逢へば 昔の物語 高浜年尾
鰭酒や 遠き灯明り 近き闇 廣瀬直人
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奥田白虎編:川柳歳時記(創元社、昭和58年)834
雪ちらり ふぐ提灯へ 斜に降る 津川紫吻
河豚 食べる この楽しさは何だろう 進藤すぎの
河豚の腹 すこし短気で 正直で 天野堯亘
騙された 河豚から 好きになった 河豚 天羽桂三
七人の敵と つき合う 河豚料理 奥田白虎
ふぐの 味しびれ加減を ほめて通 大和谷川街
魚屋に 芸術がある ふぐの皿 内藤凡柳
一蓮托生 二人でつつく ふぐ料理 こだま美枝子
河豚 釣った女の声が つつぬけて 寺本壮六
提灯にされて とぼけた 河豚の顔 中村孤舟
公認の 包丁で食う 河豚の味 滝内青壺
ユーモラスな 姿に秘めた 河豚の毒 本間国雄
ふぐ提灯 知らぬ他国で 灯をともし 高橋散二
ふぐ刺は 菊の花弁のように 咲き 中野つゆみ
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奥田白虎編:川柳歳時記(創元社、昭和58年)743
ひれ酒の味へ 男と 風の街 大村美千子
ひれ酒で 憎まれ口を 温める 立石弦月
鰭酒で 河豚の素顔に 触れてみる 田中繁彦
ひれ酒は しのびあう人 待つ酒か 近江砂人
ひれ酒の湯気 木枯らしの 戸を叩く 川合砂洞
ひれ酒の匂い 恋しい灯が 招く 植村客遊子
魚の俳句・川柳を、Google サイト内検索してみましょう。
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