しらうお　シラウオ　白魚（魚図鑑）　俳句・川柳

しらうお　しらうを　シラウオ　白魚　しらお　白魚捕　しらおとり　白魚汲む　しらおくむ　白魚舟　しらおぶね　白魚火　しらおび　白魚汁　しらおじる　（シラウオ科）（魚）

復本：俳句の魚菜図鑑　（柏書房、2006）6

明ぼのや　しら魚　しろきこと一寸　　　　　　　　芭蕉

白魚の　骨身を浹（トホ）す　かがりかな　　　　　暁台

白魚の　どっと生るる　おぼろ哉　　　　　　　　　一茶

白魚舟　娼家の沖に　かかりけり　　　　　　　　　村上鬼城

ふるひ寄せて　白魚　崩れん許（バカ）り也　　　　夏目漱石

白魚や　椀の中にも　角田川（スミダガワ）　　　　正岡子規

白魚や　薄雪　水に消えしより　　　　　　　　　　松根東洋城

雨に獲し　白魚の　嵩（カサ）哀れなり　　　　　　水原秋桜子

白魚火（シラヲビ）や　国引せしといふ　海に　　　阿波野青畝

白魚火の　近きは雨の　そそぐ見ゆ　　　　　　　　皆吉爽雨

町空の　くらき氷雨や　白魚売　　　　　　　　　　芝不器男

篝火に　飛び込む雪や　白魚舟　　　　　　　　　　松本たかし

白魚汁　灯ともるいまを　辞しがたく　　　　　　　野沢節子

綾なして　白魚の　波よせきたる　　　　　　　　　加藤三七子

白魚を　食ふ集まりを　抜け出づる　　　　　　　　宇多喜代子

白魚の黒目　二粒づつ　あはれ　　　　　　　　　　福永耕二

奥田白虎編：川柳歳時記（創元社、昭和58年）167

旅人の心とらえた　白魚火　　　　　　　　　　　　狩野鈴子

白魚の罪は　なんと裁きしか　　　　　　　　　　　大谷ひさお

いのちまで見せて　白魚　透きとおり　　　　　　　工藤甲吉

食通に春　白魚の　バレリーナ　　　　　　　　　　小川清流

早春の味　白魚の　おどり食い　　　　　　　　　　森﨑道枝

白魚の　のど三寸を　生きた味　　　　　　　　　　平賀紅寿

白魚の出生　世世の　水の精　　　　　　　　　　　江川禎昭

白魚が　喉をくすぐる　春の味　　　　　　　　　　久保田マサ子

その他　読売新聞朝刊（2007）長谷川櫂著等から　　

海はみな　白魚になれ　春の海　　　　　　　　　樗堂（チョドウ）

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