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奥田白虎編:川柳歳時記(創元社、昭和58年)398
藻の陰の 黒い金魚は 哲学者 安井久子
蘭鋳を 金魚は お化けかと思い 菖蒲正明
夜店から買うた 金魚に 陽を当てる 村上長鼓
話すこと話し 金魚の数をよむ 岩井澄子
出目金の 出目よりほかに 知恵がなし 奈倉楽甫
生きている しるしに 金魚 向きを変え 山脇若蘭
となりから 波よせてくる 金魚釣り 珍斎源次郎
すれちがう 金魚は 何を言うたやら 加賀佳汀
水かえてやったへ 金魚 底にいる 上柿雨山
訴えるように 金魚は 水をのみ 博多啄舟
一ひねり ひねって 金魚 向きを変え 大森不及
水替えて 替えて 金魚を死なすなり 牧戸俊翠
蒸し暑さ 金魚の重い 尾の動き 内山憲堂
母と娘の内緒ばなしを聞く 金魚 乾ふたよ
らんちゅうよ お前は誰に 叩かれた 岩内外吉
悟るまで 幾たび 鼻をうつ 金魚 玉利三重子
イリノイ大学の物理学科にいた時、どういう訳か、日本の金魚の切手があった。そこで、Physics LibraryのLibrarianのMKNに金魚は何色か尋ねたことがあった。日本のは赤いんだよな。
水原秋櫻子・加藤楸邨・山本健吉:日本大歳時記(講談社、1996)669
しだり尾の錦ぞ動く 金魚かな 河東碧梧桐
生涯の 今の心や 金魚 見る 高浜虚子
底を行く 金魚に動く 真砂かな 岡本松浜
軒 高う吊りて 見まさる 金魚かな 大須賀乙子
灯して さざめくごとく 金魚かな 飯田蛇笏
童話 よみ尽くして 金魚 子に吊りぬ 杉田久女
金魚池 渾天 映りゐたりけり 山口誓子
いつとなく 金魚の水の上の煤 阿波野青畝
雨晴れて ちりぢりにある 金魚かな 高野素十
女だち おしゃべり 金魚 浮き沈み 山口青邨
ゆふぐれの 金魚となりて つぶやける 軽部烏頭子
思ひ出も 金魚の水も 蒼を帯びぬ 中村草田男
金魚 大鱗 夕焼の空の如きあり 松本たかし
暫し 手に乗せて 蘭鋳 池に返す 小山都址
らんちゅうの 日々 すこやかに みゆるかな 瀧井孝作
金魚売 けふをり 明日も ゐあはすや 石川桂郎
金魚 買ふ子が 剃り立ての ぼんのくぼ 塚原麦生
孑孑も 金魚も 同じ浮世かな 正岡子規 孑孑=ぼうふら
金魚 すくひ やぶれかぶれと なりにけり 五島洸 きんぎょ・キンギョ
大出目錦 やあ楸邨といふらしき 加藤楸邨 俳句2011.7 p157
露地裏を夜汽車と思ふ 金魚かな 攝津幸彦 俳句2011.7 p157
安部・辻:俳句入門・再入門(創元社、2005)
もらひ来る 茶碗の中の 金魚かな 内藤鳴雪
灯して さざめくごとき 金魚かな 飯田蛇笏 灯して=ひともして
じっとしてゐながら 金魚浮き上がる 室積徂春
いつとなく 金魚の水の 上の煤 阿波野青畝 煤=すす
雨晴れて ちりぢりにある 金魚かな 高野素十
忘られし 金魚の命 淋しさよ 高浜虚子
思ひ出も 金魚の水も 蒼を帯びぬ 中村草田男
金魚・熱帯魚の俳句・川柳を、Google サイト内検索してみましょう。
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魚について、Googleサイト内検索をしてみましょう。
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