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正岡子規 俳句 2

 

出典: 週刊俳句編:子規に学ぶ俳句365日 p59−p108

 本には解説が書かれているが、ここには取り上げない。興味のある方は原著を参考にして下さい。

 

  

春風に こぼれて赤し 歯磨粉

 

俎板に 鱗ちりしく 桜鯛

 

二大隊 花見の中を 通りけり

けし提げて ケン嘩の中を 通りけり   一茶

遠足の列 大丸の中 とおる        田川飛旅子

 

銅像に 集まる人や 花の山

 

叱られて 酔のさめたる 花見かな

 

胡蝶 三つ 二つ 一つに 分れけり

 

菜の花や はつとあかるき 町はつれ

 

交番や ここにも一人 花の酔        酔=よい

 

躍るかな 春の夕日の 影法師

 

ねころんで 書よむ人や 春の草

牛引いて 書を読む人や 春の草

 

千本が 一時に落花する 夜あらん      落花=散る桜

 

春の海 鷗が浮いて おもしろや        鷗=かもめ

 

上下に 道二つある 柳かな

 

苗代や 短冊形と 色紙形

線と丸 電信棒と 田植傘

 

陽炎や 三千軒の 家のあと           神田大火

 

故郷の目に見えて ただ桜散る

 

下駄借りて 宿屋出づるや 朧月

 

手に提げし藤 土につく うれしさよ

瓶にさす 藤の花ぶさ みじかければ たたみの上に とどかざりけり

 

門しめに出て 聞て居る 蛙かな          聞て=きいて

 

人妻の 男呼ぶなる 汐干哉            汐干=しおひ

 

大仏の 鼻の穴より 虻一つ

 

蛤の 吐いたやうなる 港かな            蛤=はまぐり

 

草原や 蜂を恐るる 狐の子

 

春の夜の 讃美歌歌ふ 男女かな

 

青柳や 思ふこと皆 恋に近し

 

うつくしき 春の夕や 人ちらほら          夕=ゆうべ

 

舟と岸と話して居る 日永かな            日永=ひなが

 

紫の 灯をともしけり 春の宵

 

朧夜の 銭湯匂ふ 小村哉              朧夜=おぼろよ

 

夏近き 俳句の会や 夏の題

 

 

 

袂には 鼻紙もなし 更衣               袂=たもと 更衣=ころもがえ 袷=あわせ

 

行春を 惜しむや 平家物語             行春=ゆくはる

夕立の一粒 源氏物語        佐藤文香

 

ハンケチの 赤く染みたる いちご哉

 

明家に 菖蒲葺いたる 屋主哉            明家=空家=あきや 菖蒲=しょうぶ 葺く=ふく 屋主=家主=やぬし

 

幟たてて 嵐のほしき 日なりけり           幟=のぼり

笈も 太刀も 五月にかざれ 紙幟   芭蕉    笈=おい=背に負う箱

 

湯に入るや 湯満ちて 菖蒲 あふれこす      菖蒲=しょうぶ

 

糞づまりならば 卯の花 下しませ           卯の花腐し=うのはなきだし=陰暦四月の長雨 腹下し

 

角落ちて あちら向いたる 男鹿かな

 

麦の秋 あからあからと 日はくれぬ

 

忍冬に 目薬を売る 裏家哉               忍冬=にんどう=スイカズラ

 

人もなし 木陰の椅子の 散松葉             散松葉=ちりまつば

 

蜻蛉の つつまれさうな 袷哉               蜻蛉=とんぼう=とんぼ 袷=あわせ

 

筍の へんてつもなく 伸びにけり             筍=たけのこ

 

羊羹の 甘きを好む 新茶かな

 

氏祭 これより根岸 蚊の多き

不消化な 料理を 夏の祭りかな

 

薔薇胸に ピアノに向ふ ひとり哉

 

うき人の 深く隠れし 茨哉

愁ひつつ 岡にのぼれば 花いばら    蕪村

 

二人ならば 夏籠りせんと 思ひけり             夏籠り=げごもり=夏安居=げあんご

 

俳諧の 仏千句の 安居哉                   安居=あんご

 

けしの花 大きな蝶の とまりけり

白げしに はねもぐ蝶の 形見かな

 

十二層 楼五層あたりに 夏の不二              不二=ふじ 浅草・凌雲閣=十二階

 

芍薬を画く 牡丹に 似も 似ずも                牡丹=ぼたん

 

天窓の若葉 日のさす うがひ哉                 うがひ=嗽

 

猫の塚 お伝の塚や 木下闇

 

薄様に 花包みある 牡丹哉                    薄様=うすよう=薄手の和紙

一輪の牡丹かかやく 病間哉

林檎くうて 牡丹の前に 死なん哉

 

ほこり立つ 硯の海の 夏涸れたり                 硯=すずり

 

眼鏡かけて 書を読む夏の夜 忙し

 

青葉若葉 昼中の鐘 鳴り渡る

 

ちぢまれば 広き天地ぞ 蝸牛                    蝸牛=かたつむり

かたつむり 甲斐も 信濃も 雨の中      飯田龍太

かたつむり 踏まれしのちは 天の如し     阿部青蛙

 

孑孑も 金魚も 同じ浮世かな                     孑孑=ぼうふら

 

とんねるに 水踏む音や 五月闇                    五月闇=さつきやみ

 

 

 

六月を 奇麗な風の 吹くことや

 

絶えず 人いこふ 夏野の石一つ

 

手探りに 日記しるすや 蚊帳の中                    蚊帳=かや

 

カナリヤの 卵腐りぬ 五月晴                       五月晴=さつきばれ

 

なめくぢの 夢見てぬぐや 蛇の皮                     +蛙  三すくみ

蛇のから 何を力に 抜け出でし

 

活きた目を つつきに来るか 蠅の声

 

五月雨や 上野の山も 見あきたり

五月雨や けふも上野を 見てくらす

 

薔薇を剪る 鋏刀の音や 五月晴                       剪る=きる 鋏刀=はさみ 五月晴=さつきばれ

 

蛍狩 袋の中の 闇夜かな

 

青梅や やもり火に透く 門らんぷ                       ランプ

 

梅雨に入る 椎の木陰の 葵哉                         葵=あおい

咲き満つる 葵の花や 梅雨に入る

 

昼顔の 朝から咲ける 焼場哉

 

夏川や 高くかかげし 紅の裾                          裾=すそ

 

川セミヤ 池ヲ遶リテ 皆柳                            遶る=めぐる

名月や 池をめぐりて 夜もすがら      芭蕉

 

赤薔薇や 萌黄の蜘の 這ふて居る                       萌黄=もえぎ 蜘=蜘蛛=くも

 

さをとめや 泥から生えし 足の色

早乙女や とる手 かかる手 ひまもなき

さをとめの 泥をおとせば 足軽し

夕月夜 早少女 うたひつつ帰る

 

蛇逃げて 山静かなり 百合の花

 

あはれさや らんぷを辷る 灯取虫                        ランプ=蝋燭 辷る=すべる

焼けしぬる おのが思ひや 灯取虫

 

たそがれの 蒟蒻閻魔 ほととぎす                        蒟蒻閻魔=こんにゃくえんま

 

鵜の首の 蛇とも見えて 恐ろしき

 

木をつみて 夜の明やすき 小窓かな                       明=あけ

 

短夜や たまたま寝れば 夢わろし

短夜の 我を見とる人 うたたねす

 

紫陽花や 壁のぅづれを しぶく雨

蓑笠を 蓬莱にして 草の庵 

 

蝙蝠や 髪そりつかふ 手くらがり                         蝙蝠=こうもり

 

藻の花や 小川に沈む 鍋のつる

 

萍や 出どこも知らず 果もなし                          萍=うきくさ 果=はて

 

一つづつ 殺せども 蚊のへらざりき

 

蚤とり粉の広告を読む 牀の中                          蚤=のみ 牀=とこ

蚤と蚊に 一夜やせたる 思ひ哉

 

夏帽や 吹き飛ばされて 濠に落つ

 

夏草や ベースボールの 人遠し

 

 

 

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