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ミュンヘンにいた時、パーティーの度に、日本の酒を持っていった。メローコヅルはドイツ人からも評価が高かった。
奥田白虎編：新版川柳歳時記（創元社、昭和58年）
泡盛に その日暮らしが お大尽 池田勲二
太陽のない町 酎に 焼けた顔 寺本島人
焼酎の酔いへ ボタ山 月を上げ 和田いさむ
焼酎の 二人 人生観があり 芋九羅男
焼酎の呼吸で 張り切る 地曳き網 奴田原紅雨
焼酎をあおる 貧しき のど佛 村中ひろし
焼酎が 天下国家を 吹っとばす 広本芳水
灯の中に 泡盛と ある港町 堀口塊人
焼酎の 空瓶 民謡ころげ出る 尾花白風
焼酎が 本音 ひとつを軽く出し 片岡幸子
水原秋櫻子・加藤楸邨・山本健吉：日本大歳時記（講談社、1996）
焼酎を飲む肌 蚊 火に光る也 青木月斗
汗垂れて 彼の飲む焼酎 豚の肝臓 石田波郷
焼酎の つめたき 酔や 枯れゆく松 西東三鬼
焼酎に 足とられ来る 和尚かな 河野静雲
罵って 焼酎ふくむ 火の如し 花木伏兎
泡盛の香をこそ めづれ 小盃 田中田士英
泡盛や 汚れて老ゆる 人の中 石塚友二
米の香の 球磨焼酎を愛し酌む 上村占魚
焼酎に 死の淵 見ゆるまで 酔ふか 小林康治
泡盛に 足裏まろく 酔ひにけり 辺見京子
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