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きのこ 茸 キノコ 菌 俳句・川柳 その4 

 

 

奥田白虎編:新版川柳歳時記(創元社、昭和58年)

木耳 きくらげ 

木耳を 採る人もなし 御所の庭         木村幸月  きくらげを とるひともなし ごしょのにわ

 

梅雨茸 つゆたけ 

落書きが 詩より好きな 梅雨 きのこ      土居哲秋  らくがきが うたよりすきな つゆきのこ

 

きのこ 茸 キノコ 菌 たけ 

脇役を茄子が つとめる きのこ汁        田村陽一郎 わきやくを なすがつとめる きのこじる

姑さんの しみじみうれし きのこ飯       山本さと子  しゅうとめさんの しみじみうれし きのこめし

 

松茸 まつたけ

松茸が出たと 便りを 書き添える        釜永睡花   まつたけが でたよとたよりを かきそえる

まつたけを 土産にしたは いつの頃       浜中春代  まつたけを みやげにしたは いつのころ

たつたけを 食べた話に 花が咲く        福浦勝晴

妻や子に済まぬ 社用の 土びん蒸し       柏原幻四郎

松茸の 籠から 庶民のぞかれる         保木寿

松茸 うどん 申し訳ほど 匂わせる       植松美代子

松茸が グラビア版に おいしそう        岸本水府

指先の力 松茸 知っている           河村露村女

松茸の 値段にすれず 京の宿          青木史呂

松茸に ご無沙汰してる 鼻ばかり        前田秀信

 

椎茸 しいたけ シイタケ 

椎茸の味を 豆腐が ほめられる        上野淡月

老醜に似た 椎茸の 干し具合         荒金千秋

椎茸の 炊きようがある 佛の日        岡橋宣介

飾り気もなく 椎茸の 置き土産        井那鯛車

 

舞茸 まいたけ 

舞茸に 逢うた 昔の山が好き          松本多加

 

しめじ 

お土産は しめじの 生のよい匂い        村上白雲

松茸の 値にはふれない しめじ飯        柳原静香

慰めるように しめじが 秋の膳         松下康三

味しめじ 主婦こだわって 秋の膳        田中千恵子

 

毒茸 どくだけ 

毒のある きのこ ひときわ美しい        早藤ふみ

笑い茸 食わせてみたい 佛頂面         石居寿美子

 

月夜茸 つきよたけ 

女がそこで ふいと隠れる 月夜茸        山田正一

 

猿の腰掛 

猿の腰掛で なおるなら 山に行く        杉原具人

猿のこしかけ みやげに そっと買い求め     青木昌子

 

茸狩り たけがり 

茸狩りに 茸山入らず 酒にして         荻野江俊夫

商魂は 松茸山に 縄を張り           加藤翠谷

いが栗も 少うし そえた 茸の籠        麻生葭乃

松茸のない たけ狩りで 酔いつぶれ       岸田万彩郎

きのこ狩り 楽しさだけを 持ち帰り       牛越鶴甲

七輪を囲み 茸狩り 睦まじく          福増立王

 

山藤・尾藤・第一生命:平成サラリーマン川柳傑作選 八つ当り (講談社、1998

きのこ 松茸 

松茸は おいしくないよと 子に教え       よみびとしらず

仲畑貴志編:万能川柳名作濃縮版 上・下 (毎日新聞社、2000)  

きのこ 

何故 俺に 味見をさせる きのこ汁       章

松茸は 見る野菜だと 子に教え         稔

窓開けて 「ワー松茸」と 子に言わせ      末男

松茸を 貰い早まる 夕御飯           玲

 

 

この パセリ 次客に使いそうな店        和彦

みかんでも 握っていれば 情移る        緑

 

 

仲畑貴志編:万能川柳デラックス1000 (毎日新聞社、2005) 

きのこ  

松茸は どうして皆に 好かれるの         ふーさん

トリュフだけ 味の善し悪し 皆 言わぬ      小川貞雄

 

棒道のなおも伸びゐる 茸汁            古田紀一 俳句2011.10 p79

地のものはよけれ 湿地も松茸も          茨木和生 俳句2011.10 p149   湿地=シメジ

裂きては焼く 松茸 酒杯怠らず          鈴木鶉衣 俳句2011.10 p151

きのこみな 宙から降ってきたやうな        篠崎央子 俳句2011.10 p163

雨の日は 雨を師とせむ 黴の宿          山田牧    2011.10 p263

梅雨菌 蹴散らすほどに 増えてゆく        三村純也   2011.10 p36    菌=きのこ

 

茸山を標すロープの外に出る            木村英一郎  2011.11 グラビア  標す=しるす

原色の茸 熔岩 ふんまへし            檜山哲彦   2011.11 p111

本是山中人にて 茸 嫌ひ             福永法弘   2011.11 p115

べか船に くさびら群れて 夏兆す         谷口智行   2011.11 p138    くさびら=茸  

我が背より低き鴨居よ 秋黴雨           白濱一羊   2011.11 p208    秋黴雨=あきついり

長々と講釈聞いて 茸狩              上だ幸夫   2011.11 p289

 

梅雨茸 小首を傾げ 眇をし            高野ムツオ  2012.2 p180     眇=すがめ 片方が小さい目

僧死して 大き茸と化しにけり           竹岡一郎   2012.2 p240

白拍子 斯る 菌と化けにけん           阿波野青畝  2012.2 p240     斯る=かかる 菌=きのこ

山の子は 茸の匂ひして過る                   井上實     2012.2 p252

理科室の白磁の皿の 毒茸                   竹内宗一郎   2012.2 p252

松茸の出るてふ島も崩れたり                  藤野尚之     2012.2 p259

今生を 蹴り飛ばされし 茸かな                 石川千里    2012.2 p263

毒茸 用心棒も 生えにけり                   保坂満      2012.2 p253

 

毒キノコを食べた話

  

 

 

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http://haikusenryu.yomibitoshirazu.com/

 

 

 

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http://www1.ocn.ne.jp/~amiyacon/

http://amiyacon.web.fc2.com/

 

 

 

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