七草粥　ななくさがゆ　七草　七種　ななくさ　若菜　なずな　仏の座料理　俳句・川柳　　

七草粥　七種粥　ななくさがゆ　七日粥　薺打　なずなうち　七雑炊　粥　かゆ　薺粥　なずながゆ　若菜　わかな　薺　なずな　仏の座　ほとけのざ

飯田龍太監修：旅の季寄せ　冬（日本交通公社、昭和61年）71　

七種や　兄弟の子の　起きそろひ　　　　　　　　　　炭　太祇

七草の　粥の　あをみや　いさぎよく　　　　　　　　松瀬青々

芹・薺　なずな・御形　ごぎょう・はこべら・佛の座・すずな・すずしろ

七草の　はこべら莟もちて　かなし　　　　　　　　　山口青邨　俳句2012.1　p87

せりなずなごぎょうはこべら　母縮む　　　　　　　　坪内稔典　同上

ほとけのざすずなすずしろ　父ちびる　　　　　　　　坪内稔典　同上

七草粥　欠けたる草の　何々ぞ　　　　　　　　　　　鷹羽狩行　同上

せりなづなごぎょうはこべら　母を恋ふ　　　　　　　倉田紘文　俳句2012.1　p95

奥田白虎編：川柳歳時記（創元社、昭和58年）928、942

青々と七草　妻の手に映える　　　　　　　　　　　　大岡大丘子

七草を七つ数えて　母　達者　　　　　　　　　　　　森中恵美子

七草を刻む音から　春になる　　　　　　　　　　　　中村孤舟

七草の粥へ　みどりの名も知らず　　　　　　　　　　吉村雅文

七草の香り色めく　厨ごと　　　　　　　　　　　　　鈴木梅乃

七草が　驕った舌を　いましめる　　　　　　　　　　吉尾昭史郎

若菜　摘む　しあわせそうな　背を向けて　　　　　　河内月子

七草の名　一つ　忘れて　辞書をひく　　　　　　　　佐藤はな

七草の芹　摘む水に　春　動く　　　　　　　　　　　安部孝義

潮　匂う　ひと時のあり　若菜　摘む　　　　　　　　平松圭林

粥に浮く薺に　春の　ほのぼのと　　　　　　　　　　南出陽一　　　　なずな

発展は確実　ぺんぺん草　ゆれる　　　　　　　　　　岩井三窓

平安の野を　まぼろしに　佛の座　　　　　　　　　　植木若葉　　　　仏の座

奥田白虎編：川柳歳時記（創元社、昭和58年）228

三味線草　線路の錆に　飽きもせず　　　　　　　　　麻生葭乃　　　　葭＝よし

ぺんぺん草かて　春じゃもの　春じゃもの　　　　　　真鍋一瓢

廃止線　ぺんぺん草が　春を待つ　　　　　　　　　　梶野正二

三味線草　そっと　ちぎって　遠い夢　　　　　　　　上原世津子

よくみれば　なづな花さく　垣ねかな　　　　　　　　芭蕉

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