牡丹　ぼたん　花　俳句・川柳　　

牡丹　ぼたん　ボタン　ぼうたん　白牡丹　はくぼたん　

飯田龍太監修：旅の季寄せ　夏　（日本交通公社、昭和61年）26

牡丹　散って　うちかさなりゑ　二三片　　　　与謝蕪村

白牡丹と　いふと　いへども　紅ほのか　　　　高浜虚子

白牡丹　萼（ガク）をあらはに　くづれけり　　飯田蛇笏

牡丹の黒木さしくべ　ゐろりべや　ほかほかとあらむ　冬日　おもほゆ　北原白秋　　牡丹＝ぼうたん　ゐろりべ＝囲炉裏辺

斎藤夏風：俳句実作のための　草木花　春夏秋冬　（NHK出版、2008）

牡丹の芽　當麻の塔の影とありぬ　　　　　　　　　水原秋櫻子

折鶴のごとく　たためる　牡丹の芽　　　　　　　　山口青邨

きしきしと　牡丹　莟をゆるめつつ　　　　　　　　山口青邨　　　　莟＝つぼみ

白牡丹といふと　いへども　紅ほのか　　　　　　　高浜虚子

牡丹　根分けして　淋しうなりし　二本かな　　　　村上鬼城

煙なき　牡丹　供養の　焔かな　　　　　　　　　　原　石鼎　せきてい　　　焔＝ほのお

土くれは　霰まみれや　寒牡丹　　　　　　　　　　草間時彦　　　　霰＝あられ

牡丹　百二百三百　門一つ　　　　　　　　　　　　阿波野青畝

ぼうたんの　百のゆるるは　湯のように　　　　　　森澄雄

牡丹の芽　

牡丹　白牡丹　牡丹園　ぼうたん

牡丹根分　牡丹焚火　寒牡丹　冬牡丹　

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