麦の秋　むぎのあき　麦　むぎ　ムギ青麦　麦の芽　穀物　俳句・川柳　　

麦の秋　むぎのあき　麦秋　ばくしゅう　麦　むぎ　ムギ　

飯田龍太監修：旅の季寄せ　夏　（日本交通公社、昭和61年）6

麦秋や　何におどろく　屋ねの　鶏　　　　　　　　与謝蕪村　　　　屋根

小降りして　山風のたつ　麦の秋　　　　　　　　　飯田蛇笏

麦秋の　雨のやうなる　夜風かな　　　　　　　　　田中冬二

麦の穂の　ひかりを捌きゆく　風の速き歩みを　見てゐたりけり　　　横山未来子

奥田白虎編：川柳歳時記（創元社、昭和58年）488

シルクロードは　これから先の　麦畑　　　　　　　久保和友

麦の穂は　いけ花に出す　花畑　　　　　　　　　　高橋散二　　　　生花　活花

麦の穂に　嫁った娘も　もう　母になる　　　　　　森紫苑荘

刑務所の塀　灰色に　麦熟れる　　　　　　　　　　上松爪人

麦畠から　村役場　教えられ　　　　　　　　　　　岡崎はるを　　　　麦畑　むぎばたけ

奥田白虎編：川柳歳時記（創元社、昭和58年）224

麦　青し　生きる　あかしの　背のびして　　　　　水津しづか

寺　ぽつんと　麦の青さに囲まれる　　　　　　　　椙元紋太　　　　椙＝すぎ

麦の青　寒さを越して来た　青さ　　　　　　　　　浜田久米雄

良い香り　青麦畑　雨あがる　　　　　　　　　　　沢田峰石

奥田白虎編：川柳歳時記（創元社、昭和58年）863

大霜の下で　麦の芽　鍛えられ　　　　　　　　　　冨士井栄子

麦の芽に　わが地図を抱く　少年と　　　　　　　　去来川巨城

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