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色 俳句・川柳 

 

白 汚れなきもの・貴重なもの・完全で理想的なもの

鷹羽:俳句入学 (NHK出版、2002101

 

大空に 羽子の 白妙 とどまれり        高浜虚子    羽子=はね 白妙=しろたえ

雪と雪の 相克 かぎりなく 白し        津田清子    相克=そうこく

肘 白き 僧の かり寝や 宵の春        蕪村      肘=ひじ

夕桜 折らんと 白き のど見する        横山白虹    

白き手の 病者ばかりの 落葉焚         石田波郷    落葉焚=おちばたき

落椿 夜めにも しろき あはれかな       久保田万太郎  夜め=夜目

月光に 一枚 白き 芭蕉かな          田村木国

寒の月 白炎 曳いて 山をいづ         飯田蛇笏

明ぼのや しら魚 しろきこと 一寸       芭蕉      明ぼの=あけぼの

 

白をもて 一つ年とる 浮鷗           森澄雄     浮鷗=うき かもめ

 

白地着て この郷愁の 何処よりぞ        加藤楸邨    何処=どこ

赤 朱 明るい 明るく情熱的なもの・希望に満ちたもの・はだかの

曼珠沙華 散るや 赤きに 耐へかねて      野見山朱鳥

赤きもの 甘きもの 恋ひ 枯野行く       中村草田男

くれなゐの色を 見てゐる 寒さかな       細見綾子    くれなゐ=紅

白牡丹といふといへども 紅 ほのか       高浜虚子    白牡丹=はく ぼたん

聖夜 はや紅をおびゆく 星 得たる       阿波野青畝

外套の 裏は緋なりき 明治の雪         山口青邨    外套=がいとう 緋=ひ

蝸牛 虹は朱ケのみ のこしけり         大野林火    蝸牛=かたつむり 朱ケ=あけ

野に 赭らむ 冬雲 誰の晩年ぞ         堀井春一郎   赭らむ=あからむ

雀の巣 かの紅絲を まじへをらむ        橋本多佳子   紅絲=あかいと

針山の 針に 赤糸 まつり笛          鈴木鷹夫

寒紅の 燃え移りたる 懐紙かな         池上上二子

寒紅の きりりと 親を拒みをり         黛 執

黒  暗い 暮 上吉なもの・暗く哀れなもの 

梅雨富士の 黒い三角 兄 死ぬか        西東三鬼

黒南風や 波は怒りを 肩に見せ         鈴木真砂女   黒南風=くろはえ

紫が深まれば 黒雨の 菫            山口誓子    菫=すみれ

白魚の黒目 二粒づつ あはれ          福永耕二    あはれ=あわれ

紅くして 黒き 晩夏の 日が沈む        山口誓子

冬薔薇 紅く咲かんと 黒みもつ         細見綾子    冬薔薇=ふゆそうび

敵手と食ふ 血の厚肉と 黒葡萄         能村登四郎   葡萄=ぶどう

寒雷や いよいよ 黒き 火消壺         神蔵器

兜虫 漆黒の夜を 率てきたる          木下夕爾    兜虫=かぶとむし 率て=いて

漆黒の ピアノ 据ゑたる 大暑かも       林翔

外套の黒さをもって 別れとす          岡本眸

暗黒や 関東平野に 火事 一つ         金子兜太

 

青  漠 藍 若々しいもの・生命力に満ちたもの・瑞々しいもの 

ちるさくら 海 あをければ 海へちる      高屋窓秋    散る桜 海 青ければ

実朝の海 あをあをと 初桜           高橋悦男    青青と

さきみちて さくら あをざめ ゐたるかな    野澤節子    咲満ちて 桜 青ざめ

桃 青し 赤きところの 少しあり        高野素十

そら豆は まことに青き味 したり        細見綾子

滝 落ちて 群青 世界 とどろけり       水原秋櫻子    群青=ぐんじょう

七月の青嶺 まぢかく 熔鉱炉          山口誓子    熔鉱炉=ようこうろ

大空の 羽子 赤く又 青く又          阿波野青畝

白藤や 揺りやみしかば うすみどり       芝上器男

美しき 緑 走れり 夏料理           星野立子

みどり児の こぶしに 寒ンの極まりぬ      金尾梅の門

 

色 いろ イロ 

夏石番矢:現代 俳句 キーワード 辞典 (立風書房、1990)

木がらしや 目刺にのこる 海の色        芥川龍之介

月に飛び 月の色なり 草かげろふ        中村草田男

夢みて 老いて 色塗れば 野菊である      永田耕衣

ある街の 木瓜の肉色 頭を去らず        三谷昭

見とれるや むかしの空の 色を着て       高橋龍

少年は あけびの色を 科学する         橋本七尾子

 

 

 

 

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