食の歳時記柚子ゆずユズ青柚子果実図鑑

庭に花柚子がある。柚子の香りが大好きだ。2008年には、すごい数の実がなった。

薬味に、風呂に、・・・　いいねえ！２０１０年も大豊作だった。

ただ、冬になると、常緑の柚子は日陰をつくり、冬の日差しが入らなくなる。

２０１０年暮に、子どもに柚子の木を少し伐ってくれと頼んだ。チェーンソーでバッサバッサ伐って、

２０１１年の花芽までなくなってしまった。また実がなるまで、数年かかるだろう。

柚子　ゆず　ユズ　青柚子　あおゆず（果物　果実）（ミカン科）

食の歳時記三六五日（毎日新聞社、1996）より

柚子の香や　高級料理めかす　妻　　　　　　　　山口青邨

寺の子や　手玉の如く　柚子をだし　　　　　　　波多野爽波

柚子釜の黄の　あざやかに　湖北かな　　　　　　伊藤敬子

復本：俳句の魚菜図鑑　（柏書房、2006）68

古家や　累々として　柚子　黄なり　　　　　　　正岡子規

もぎかけし　柚子を忘れて　棹のあり　　　　　　高浜虚子　　　　棹＝さお

柚子　照りて　牛の鼻より　しぐれけり　　　　　加藤楸邨

柚子　買ひしのみ　二人子を連れたれど　　　　　石田波郷　　　　二人子＝ふたりご

柚子　打つや　遠き群嶺も　香にまみれ　　　　　飯田龍太　　　　群嶺＝むらね

子の置きし　柚子に灯のつく　机かな　　　　　　飴山実

庭の柚子　五つがほどの　湯浴みかな　　　　　　角川照子

柚子　匂ふ　日向の農夫　こちら見る　　　　　　廣瀬直人

復本：俳句の魚菜図鑑　（柏書房、2006）215

土焼の　利休の前へ　柚みそ哉　　　　　　　　　一茶　　　　　　土焼＝つちやき

禅寺の　柚味噌　ねらふや　白蔵主　　　　　　　正岡子規

柚味噌して　膳　賑はしや　草の庵　　　　　　　村上鬼城　　　　庵＝いほ＝いお

旅びとに　斎の柚味噌や　高山寺　　　　　　　　水原秋桜子　　　斎＝とき

柚子釜の葉を焦さんと　焔かな　　　　　　　　　皆吉爽雨　　　　焔＝ほのお

奥田白虎編：川柳歳時記（創元社、昭和58年）439,617

青柚子の香り　夕餉は　冷ややっこ　　　　　　　不破如翠

隠し味　細かく刻む　柚子の皮　　　　　　　　　久次米一水

柚子の香を借りて　銘菓が　できあがり　　　　　八久保浜木綿　　　　浜木綿＝はまゆう

柚子の香に　秋も更けゆく　夜の膳　　　　　　　大野せん

柚子　添えて　舌つづみ打つ　味を知る　　　　　北川静枝

ｐ７６　果樹　苗　果物　梅　柿　梨　西洋梨　桃　りんご　ブドウ　サクランボ　ブルーベリー　他

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