食の歳時記蕎麦掻き蕎麦湯そば湯料理図鑑

１０月２７日　蕎麦掻き　そばがき　蕎麦　そば　ソバ　　蕎麦　俳句・川柳・唄・口上　目次　（料理）

食の歳時記三六五日（毎日新聞社、1996）より

或夜妻に　そばがきを　乞ふ　甘えごゑ　　　　　大野林火

そばがきを　吹きつつ喰べて　人恋し　　　　　　野々宮綾子

奥田白虎編：川柳歳時記（創元社、昭和58年）738

蕎麦掻きへ　極道　ひとり　めくら　縞　　　　　近江砂人

蕎麦掻きの二人　血圧恐怖症　　　　　　　　　　青木三碧

蕎麦掻きを好んだ　亡父の　猪口でのむ　　　　　高島せい子

夜の冷え　母の　蕎麦掻き　思い出し　　　　　　萩原夏絵

水原秋櫻子・加藤楸邨・山本健吉：日本大歳時記（講談社、1996）1288

江戸店や　初蕎麦がきに　袴客　　　　　　　　　一茶

奥祖谷の　粗食に加ふ　蕎麦掻よ　　　　　　　　佐野まもる

蕎麦掻きや　人には一度　盛りあり　　　　　　　福田紀伊

奥田白虎編：川柳歳時記（創元社、昭和58年）737

通人のことばは　えせず　そば湯　のむ　　　　　早良葉

お互いが歳をとりたる　そば湯かな　　　　　　　那津晋介

本味の　そば湯　我が家で　とれた　そば　　　　横尾東川

蕎麦湯　注ぎ足して　話題が　まだつづき　　　　奥田白虎

水原秋櫻子・加藤楸邨・山本健吉：日本大歳時記（講談社、1996）1288

我のみの　柴　折りくべる　そば湯かな　　　　　蕪村

赤椀に　竜も出さうな　そば湯かな　　　　　　　一茶

御仏の呼び声がする　蕎麦湯かな　　　　　　　　松瀬青々

一つかみ　松葉たき添へ　蕎麦湯かな　　　　　　高田蝶衣

姉と居れば　母のするよな　蕎麦湯かな　　　　　大須賀乙字

蕎麦湯　呑んで　一気に山を下りけり　　　　　　永田青嵐

陶匠の夜窯　はなれず　蕎麦湯かな　　　　　　　織田烏不関

寝ねがての　蕎麦湯　かくなる　庵主かな　　　　杉田久女

蕎麦湯せん　軒端の月も　古びたる　　　　　　　吉田冬葉

魚、果物や野菜、花などは、俳句・川柳に数多く詠まれている。Googleサイト内検索してみよう。

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