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“ひともじのぐるぐる”（熊本の葱料理）
今日は、6月10日。庭では、ネギとニンニクの花盛り。
食の歳時記三六五日（毎日新聞社、1996）より
葱洗ふ よき夫たらむ 古稀なれば 木元誠一
葱 すらり 可も不可もなく 家守る 佐怒賀由美子（サヌカ）
復本：俳句の魚菜図鑑 （柏書房、2006）282
葱 白く洗ひたてたる さむさ哉 芭蕉 葱＝ねぶか
葱洗ふ流もちかし 井出の里 蕪村
牛鍋に つつき崩せし 根深哉 正岡子規
葱多く 鴨少し 皿に残りけり 高浜虚子
武蔵野や 流れをはさみ 葱 白菜 臼田亜浪
深谷葱 着きぬ 鍋物 何々ぞ 水原秋桜子
夢の世に 葱を作りて 寂しさよ 永田耕衣
伐折羅 見て 葱 あをあをと茂るかな 大野林火 伐折羅＝ばさら
下仁田の土をこぼして 葱 届く 鈴木真砂女 下仁田＝しもにた
幸不幸 葱をみぢんにして 忘る 殿村菟絲子
父母 未生以前 青葱の夢のいろ 中村苑子
鼻面らに 薄暮の透る 葱をむく 石原八束
葱きざむ 還りて夢は継ぎがたし 森澄雄
奥田白虎編：川柳歳時記（創元社、昭和58年）860
脇役を生涯 悔いぬ 葱の色 内藤凡柳
豪雪の底から 葱の青を掘る 高山涼髪
自炊する 葱 花束のように持ち 武田閑徒
この人に つい行けそう 葱 きざむ 遠藤枯葉
葱 刻む リズム狂いもなく 平和 井上五木
葱 提げて 芸者が昼の顔で行く 石さと志
葱 きざむ 男の背は さみしいな 津田秀女
嘘つきのまんまで終わる 葱の白 金築雨学
奥田白虎編：川柳歳時記（創元社、昭和58年）745
厳冬を気づかう 朝の 根深汁 赤堀千鶴
漁 終えて 聞く波の音 根深汁 浜出黒兎
復本：俳句の魚菜図鑑 （柏書房、2006）283
僕等の よよと盛けり ねぶか汁 召波 僕＝しもべ 盛＝もり
一汁の掟きびしや 根深汁 村上鬼城
根深汁 海の香よりも 匂ひけり 瀧春一
根深汁 とろりと煮えぬ 旅人宿 下村ひろし
歳月が 凡に落着く 根深汁 清水基吉
ｐ３８ ネギ 葱 赤ネギ 下仁田ねぎ わけぎ あさつき リーク
魚、果物や野菜、花などは、俳句・川柳に数多く詠まれている。Googleサイト内検索してみよう。
http://haikusenryu.yomibitoshirazu.com/
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魚、野菜、果物、キノコについて、Googleサイト内検索をしてみましょう。
http://www1.ocn.ne.jp/~amiyacon/
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