食の歳時記　鍋焼うどん　夜鳴きうどん　麺料理

鍋焼きうどんには、太いうどんの方があう。

本来の”鍋焼き”は、土手鍋（牡蠣鍋）で、他の物を入れると、”味噌煮”、”鍋　なべ”と言ったらしい。現在では、”鍋焼き”は、”鍋焼きうどん”。

１２月８日　鍋焼うどん　なべやきうどん　鍋焼饂飩　夜鳴きうどん　うどん　俳句・川柳　（うどん　料理）

食の歳時記三六五日（毎日新聞社、1996）

鍋焼きや　泊ると決めて　父の家　　　　　　　　篠田悌二郎

受験子の机上に　鍋焼うどん　冷ゆ　　　　　　　斎藤十象

奥田白虎編：川柳歳時記（創元社、昭和58年）741

鍋焼きの味は　吹かれて　賞められる　　　　　　杉本一本杉

鍋焼きが二つ　愚痴にもならず　寝る　　　　　　長宗白鬼

関東　ふるさと　大歳時記　（角川書店、平成４年）

逢ふことの　鍋焼うどん　食べつつよ　　　　　　草間時彦

鍋焼の　火を　とろくして　語るかな　　　　　　尾崎紅葉

鍋焼や　火事場に遠き　坂の上　　　　　　　　　正岡子規

鍋焼を　娼婦と　啖ふ（クラフ）山の月　　　　　富安風生　　　　川治温泉

燭台や　小さん　鍋焼を　仕る（ツカマツル）　　芥川龍之介　

酒よりも　鍋焼を　欲り（ホリ）老い兆す　　　　瀧春一

白妙の　湯気の　釜揚　うどんかな　　　　　　　草間時彦

女患らの　夜泣うどんに　さざめくも　　　　　　石田波郷　　　　東京　清瀬

魚、果物や野菜、花などは、俳句・川柳に数多く詠まれている。Googleサイト内検索してみよう。

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