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水茄子 |
加茂なす |
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食の歳時記三六五日(毎日新聞社、1996)より
漬茄子の 色美しき 裏住ひ 伊藤トキノ
茄子 胡瓜 母の育てし ものを食ふ 大串章
奥田白虎編:川柳歳時記(創元社、昭和58年)
なす椊えて 花よ 実をよと待つ わたし 宮崎静子
奥田白虎編:川柳歳時記(創元社、昭和58年)294
塩漬・味噌漬・糠漬・芥子漬 色は なすびの 一夜漬
お手本の とおりに出ない 茄子の紺 寺本島人
糠漬の なすびの色を 恋う日なり 平井姫小松
あっさりと お茶漬にした 茄子の色 寺田五柳子
茄子漬の なすびの紺は 母の味 花野秀光
どぶ漬の 紫 匂う 朝の膳 魚田志津枝
茄子漬の艶 老妻の取り柄とも 太田竹路
なす椊えて 花よ 実をよと待つ わたし 宮崎静子
奥田白虎編:川柳歳時記(創元社、昭和58年)294
母と いま遠く離れて 茄子の色 岡村麗水
朝市の 茄子に ほんとの艶がある 中尾裸人
捥ぎたての 茄子の命の つややかさ 樋渡エイ
茄子を焼く匂い しとしと 絹の雨 堀江芳子
暗がりの壺 くぐり抜け 茄子の色 島津とみじ
初茄子の味 二箸で もの足らず 村瀬微笑
詫びながら 包丁入れる 茄子の紺 桜井真佐子
ちぎるのは惜しい 初生り 茄子の艶 堀江芳子
奥田白虎編:川柳歳時記(創元社、昭和58年)294
鴫焼きは嫁 糠漬は母の味 加茂如水
鴫焼きの茄子へ 木の芽みその 父 村瀬微笑
茄子の花 見て 故里へ 長電話 花野秀光
茄子の花 咲いた数だけ 義理がたつ 猪岡寅太郎
茄子の花 母の思い出に 開く 垣本春柳
看板の裏で なすびの 花が咲き 須崎豆秋
どれほどの 重みとなるか 茄子の花 中村ひろ子
茄子紺の花にもあった 花の自負 竹谷三代
奥田白虎編:川柳歳時記(創元社、昭和58年)224
茄子苗を椊えた夜に聞く 雨の音 桜井貞甫
茄子苗を買うに エレベーターにのり 佐野牛若
茄子の苗 跣 たんまり水をやり 上野山東照 跣=裸足=はだし
大都市の夜店に 茄子の苗が売れ 中川清郎
復本:俳句の魚菜図鑑 (柏書房、2006)142
ちさはまだ 青ばながらに なすび汁 芭蕉
扇から扇にとるや はつ茄子 一茶 茄子=なすび
しなびたる茄子 まづしき八百屋哉 正岡子規 茄子=なすび
採る茄子の 手籠にきゅアと なきにけり 飯田蛇笏
茄子もいできて ぎしぎし洗ふ 尾崎放哉
茄子もぐ手 また夕闇に現れし 吉岡禅寺洞
茄子もぐや 日を照りかへす 櫛のみね 杉田久女
湯治部屋 煮炊きの なすび その他かな 石川桂郎
すずめらに 青波しぶき 茄子畑 飯田龍太
茄子の紺緊り 野良着の 中学生 飴山実
復本:俳句の魚菜図鑑 (柏書房、2006)143
糠漬の茄子 紫に明け易き 正岡子規
茄子漬や 雲 ゆたかにて 噴火湾 加藤楸邨
茄子漬のこの色 留守の母に告げん 原子公平
p17 なす 茄子 水なす 円なす 白ナス
p67 観賞用野菜 盆栽スイカ 蓮 白丸ナス カナリア茄子 ストローベリーコーン 五色とうがらし
魚、果物や野菜、花などは、俳句・川柳に数多く詠まれている。Googleサイト内検索してみよう。
http://haikusenryu.yomibitoshirazu.com/
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魚、野菜、果物、キノコについて、Googleサイト内検索をしてみましょう。
http://www1.ocn.ne.jp/~amiyacon/
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