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里芋の子芋で、茹でて食べることが多い。口当たりが滑らか。里芋自体も、皮をむいてご飯に炊き込んだり、芋煮会で使われたりする。
食の歳時記三六五日（毎日新聞社、1996）より
子にうつす 故里なまり 衣被 石橋秀野
箸先に まろぶ 子芋め 好みけり 村山古郷
筒井筒 五つばかりも とりはせで 堀にけるかな 芋 見ざるまに 新撰狂歌集
復本：俳句の魚菜図鑑 （柏書房、2006）224
芋洗ふ女に月は落ちにけり 言水
三日月の頃より肥ゆる 子芋哉 正岡子規
芋秋や 馬車曳き出づる 大百姓 村上鬼城
我土に天下の 芋を作りけり 高浜虚子
芋汁や みちのくの闇 濃くつつみ 山口青邨
芋 掘りし 泥足脛は美しく 平畑静塔
芋 食って さも子を憂へざるふりす 安住敦
箸先にまろぶ 子芋め 好みけり 村山古郷
芋掘りし畑が乾いて 足跡あり 篠原梵
奥田白虎編：川柳歳時記（創元社、昭和58年）640
霧 ふかくなり 里芋の子が 太り 藤下直国
里芋は 子と孫 連れて 掘り出され 中村百合子
芋の葉に 雲の涙が 落ちてくる 﨑祐子
沈思黙考 大鍋の芋 煮える 玉利三重子
里いもの ぬめり 親子の絆かも 徳田かず子
里芋を盛れば 絵になる 秋の皿 久家代仕男
奥田白虎編：川柳歳時記（創元社、昭和58年）
衣かつぎ 冬への笑いを たくわえる 辻本幸子
斎藤夏風：俳句実作のための 草木花 春夏秋冬 （NHK出版、2008）
芋：里芋 さといも サトイモ （サトイモ科）
藷：甘藷 かんしょ さつまいも サツマイモ （ヒルガオ科）
薯：馬鈴薯 ばれいしょ じゃがいも ジャガイモ （ナス科）
種薯の このあえかなる 芽を信じ 山口青邨
芋の芽や 塊 ぽかと わかれたる 西山泊雲
腹ばひとなり 藷を挿す 吉野山 阿波野青畝 腹這い
芋の花 月夜を咲きて 無尽講 飯田蛇笏
じゃがいもの花の起伏の 地平線 稲旗汀子
ひるがほに 花こそ似たれ 薩摩薯 安藤橡面坊 昼顔
人の世の 初々しさよ 走り藷 後藤比奈夫
芋の露 連山 影を正しうす 飯田蛇笏
芋子汁 振り向くたびに 地蔵岳 草間時彦 いものこじる
家のうち 堀りし甘藷あり 熟睡す 山口誓子
ごつごつとあり 馬鈴薯の さぐり掘り 桜井筑蛙 ちくがえる 探り掘り
芋の頭 近うと召すや 箸の先 尾崎紅葉 はし
種いも 甘藷床 藷の苗 芋の花 馬鈴薯の花 甘藷の花 新藷
里芋 芋煮 芋畑 芋茎・ずいき 衣被・きぬかつぎ 芋煮会 芋の子汁
甘藷 甘藷畑 芋蔓・いもづる
馬鈴薯
芋頭 薯雑炊・いもぞうすい 藷粥・いもがゆ
魚、果物や野菜、花などは、俳句・川柳に数多く詠まれている。Googleサイト内検索してみよう。
http://haikusenryu.yomibitoshirazu.com/
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魚、野菜、果物、キノコについて、Googleサイト内検索をしてみましょう。
http://www1.ocn.ne.jp/~amiyacon/
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