毛皮　けがわ　俳句川柳

毛皮　けがわ　豹　貂　銀狐　ミンク　チンチラ　狐　きつね

奥田白虎編：新版川柳歳時記（創元社、昭和58年）727

銀狐　幸福そうに　肩に乗り　　　　　　　　　　　岩木勇夫　　　ぎんぎつね　狐　きつね　キツネ

パトロンがいそうな　ミンク　闊歩する　　　　　　池田幸子

銀ぎつね　女の鼻が　丸くなる　　　　　　　　　　合田稔

華やかな　溜め息が出る　毛皮ショー　　　　　　　荻田千代三

片袖も買えぬ　毛皮と　すれ違い　　　　　　　　　奥田白虎

ミンク着た　心の友の　遠い位置　　　　　　　　　田頭良子

同性を　さげすむ顔をする　毛皮　　　　　　　　　桑原狂雨

素晴らしき　毛皮　ロビーに　誰を待つ　　　　　　金泉萬楽

待ちぼうけ　あごを埋めた　銀ぎつね　　　　　　　相川文子　　　銀狐　ぎんぎつね

マンションで　月より淋しい　銀狐　　　　　　　　城田一雄

馬の糞　かかしへ　礼をのべて　食い　　　　　糞＝くそ　案山子＝かかし　述べて

油揚を　さげたばかりで　夜を明かし　　　　　狐に化かされた　油揚＝あぶらげ　提げた＝さげた　

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