ラーメン　中華そば　中華麺　川柳

40年ほど前、東京に行って、“中華そば”と書いた店があったので、入って食べたら、日本そばの汁に中華麺が入り、ホウレンソウ、シナチク、ナルト、海苔、チャーシューが入った当時の標準的な“中華そば”だった。

その後、札幌に行ったが、札幌に中華そば屋はなく、ラーメン屋ばかりだった。鶏がらあるいは豚骨で出汁をとった取ったもので、東京で食べたものとは全く異なっていた。そのすぐ後かな、“道産子”というラーメンのチェーン店が全国に出来たのは。

札幌・薄野の“ラーメン横町”、今はどうなのか知らないが、有名なだけで、味は最低だったな。値段も高いし・・・

札幌の北24条のあたりに、豚骨風のラーメンを食わせる店があった。紅しょうがをのせて食べた。ここは代が替わったらダメになっちゃった。今もあるかどうかは知らない。

学会で全国各地に行ったが、福岡ではやはりトンコツ！熊本ではラーメンも食べたが、馬刺しやムツゴロウ。関東や北海道では食えないものを食べないと！

ラーメン　中華そば　

奥田白虎編：新版川柳歳時記（創元社、昭和58年）

ラーメンを煮る　なべ　社にもある　夜業　　　　　手嶋吾郎

そろばんが合うて　夜食の　中華そば　　　　　　　飯野鳴潮

仲畑貴志編：万能川柳デラックス１０００　（毎日新聞社、2005）　

チャーシューに「あとで」と言って　沈めとく　　　ドド子

ラーメンをアートと　店主　言い出した　　　　　　宮本佳則

味よりも　色紙　自慢の　ラーメン屋　　　　　　　素浪人

ラーメンが　うますぎるのも　ふと　悲し　　　　　樽坊

ラーメン屋　熱いですよと　指を抜き　　　　　　　ひろき

食べ終えた　彼に見られて　すする　麺　　　　　　和江

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加藤翠谷：わかる　課題別　川柳教室　（葉文館出版、1998）　

ラーメンも時には　よろし　腹がすく　　　　　　　三日月

飽食へ　ときに　ラーメン　所望する　　　　　　　添削

冷しラーメン　すだれの中で　聞くうわさ　　　　　翠花

冷しラーメン　噂ばなしは　聞きながす　　　　　　添削

ひとり寝の腹　ラーメンが　なぐさめる　　　　　　邦弥

人間　いきいき汗して　ラーメン食べている　　　　和友

ラーメンの　湯気が眼鏡の　邪魔をする　　　　　　伯寿

ラーメンだけ　作る女と　まだ切れぬ　　　　　　　夏子

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仲畑貴志編：万能川柳名作濃縮版　上・下　（毎日新聞社、2000）　　

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