かき　カキ　柿　Ｋａｋi 柿落ち葉　俳句・川柳　

かき　カキ　柿　Ｋａｋi　（果物　果実　フルーツ）

北海道・東北　ふるさと大歳時記（角川書店、平成4年）

柿をむく　手もとに　さすや　夕日影　　　　　　　　嵐岨

霧深き　柿むき　女工　募集せり　　　　　　　　　　加倉井秋を　　　会津若松

柿をもぐ　梯子の上の　真顔かな　　　　　　　　　　佐藤幸寿　　　　山形県真室川町

宝泉寺　茂吉の　柿の鈴成りに　　　　　　　　　　　平尾一葉　　　　上山市金瓶

酔ざめの　柿を剥かせて　ゐたりけり　　　　　　　　樋渡迷月　　　　福島県金山町

その味を知らず　庄内柿　たわわ　　　　　　　　　　鷹羽狩行　　　　酒田

かろうじて　盗みし　柿の　渋さかな　　　　　　　　垂虹　　　　　　　　　（渋柿）

富有柿の　真赤を胸に　むきをらむ　　　　　　　　　森澄雄　　

参禅の　窓に落ちたる　熟柿かな　　　　　　　　　　長尾井蛙

山国や　星のなかなる　木守柿　　　　　　　　　　　菅原以沙保　　　岩手県胆沢町

日の没りて　まだ　日のいろの　木守柿　　　　　　　鈴木正治

閼迦（アカ？）棚に　落柿　積むや　風一夜　　　　　姫岳

柿を干す　蔵の四方に　丸太　組み　　　　　　　　　佐々木ツタ子　　八戸

柿すだれ　日裏　日表　ありにけり　　　　　　　　　丸山　秋甫　　　宮城県東和町

束稲（タバシネ）や　都に遠き　柿日和　　　　　　　多田裕計　　　　平泉

ドイツでも、Kakiとして、売られおり

奥田白虎編：川柳歳時記（創元社、昭和58年）850

柿落ち葉　地に敷き　天に木守り柿　　　　　　　　　大岡大丘子

塀越しの寡婦　詫び入れる　柿落ち葉　　　　　　　　三上十進

誰がもぎし　鼻欠け地蔵　柿落ち葉　　　　　　　　　沖口仁舟

木枯らしに　かさかさと鳴る　柿落ち葉　　　　　　　児玉辰子

落葉掃き　天の奥処に帰らばや　　　　　　　　　　　恩田侑布子　ゆうこ　　奥所＝おくが

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