食の歳時記　鯔子　からすみ　料理図鑑

からすみを食べたのは子供のとき一度だけ。親父が食べてみるかと、一切れだけ。その時は、おつな味とは分かったが、美味さまでは・・・残念ながら。

九州に行ったときに、お世話になった方に贈ろうと思い、値段を見ると、国産と台湾産とで倍も違う。もう贈ることはないと思い、国産にした。

お嬢様が、抱え込んじゃって、一切れも呉れなかった・・・・と

１１月６日　鯔子　からすみ　（魚　料理　珍味）　からすみ　俳句・川柳　鰡　俳句・川柳

食の歳時記三六五日（毎日新聞社、1996）より

からすみに　いささかの　酔ありにけり　　　　　兒玉南草

酒のまぬ妻に　からすみ　分け惜しむ　　　　　　福田紀伊

九州・沖縄　ふるさと　大歳時記　（角川書店、平成４年）

からすみや　かてて加へて　わが灯（トモシ）　　岡井省二　　　　佐世保

からすみの　琥珀を切れば　夕　凍みぬ　　　　　中尾杏子　　　　長崎

からすみを　二包　買ひ　平戸橋　　　　　　　　糸賀白汀

野母人や　手製　からすみ　医の礼に　　　　　　築城百百平

鱲子や　父強かりし世も　飴色に　　　　　　　　野中亮介　　　　長崎

鱲子を好みて　征きし君　還らず　　　　　　　　山野波瑠子

味わいは、和歌も狂歌も、一双の筆とりてすれ　野母の　からすみ　　蜀山人太田南畝

魚、果物や野菜、花などは、俳句・川柳に数多く詠まれている。Googleサイト内検索してみよう。

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