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食の歳時記三六五日（毎日新聞社、1996）より
新じゃがを ほかほかと食ひ 今日を謝す 大野林火
新馬鈴薯 小さきは小さく 煮ころばし 大野雑草子
馬鈴薯の芽のからまりし 箱の中 埋田あい
復本：俳句の魚菜図鑑 （柏書房、2006）178
馬鈴薯を夕蝉 とほく 掘りいそぐ 水原秋櫻子
かなしくて 馬鈴薯を掘り さざめくも 石田波郷
マダムの外寝 馬鈴薯 個々に ころがり 赤尾兜子
姉妹 夕餉のじゃが芋 煮ゆるとき 川崎展宏
奥田白虎編：川柳歳時記（創元社、昭和58年）
愛の終わり 馬鈴薯の芽がのびる 長谷川博子
ジャガ芋の芽ほどの 毒は あってよし 小宮美奈子
奥田白虎編：川柳歳時記（創元社、昭和58年）476
ジャガいもの花の 主張は 無視されて 石川勝
ジャガいもの花 連休は もう終わり 藤下直国
ジャガいもの花は やさしい雨に逢う 坪田深雪
お待ち遠さまと 馬鈴薯 花を見せ 藤井平八郎
奥田白虎編：川柳歳時記（創元社、昭和58年）484
新ジャガの 笑くぼ 磨いて 出荷待ち 田中弘子
土の香を添えて 新ジャガ うれしそう 土師芳子
あつあつの 新ジャガ 口で 逃げまわり 片田加代子
さぐり掘り 新ジャガ 指に 快く 荻野綺映
奥田白虎編：川柳歳時記（創元社、昭和58年）639
馬鈴薯が ころころ 秋の 子守り唄 中野いわお
開道後 百年という 薯の味 梶川雄次郎
ジャガいもを掘る 楽しさも 山の幸 和田智恵
ジャガいもも 僕も ころがる 日曜日 石川勝
神田忙人：朝日せんりゅう１２５０選 （朝日新聞社、1992）
まな板の上で ジャガイモ 笑窪 見せ 関根信八 俎板＝まな板 笑窪＝えくぼ
服部・山本：川柳おふくろの味（集英社、1996）
肉じゃがは なんと言っても 母の味 加納富弥
頼んだら 次の日にくる 母の味 山本芳枝
じゃがいもに 竹ぐしの跡 母心 三谷輝枝
肉ジャガに 汁よくしみる 母の愛 大曾根正博
弁当の 主役はいつも つぶしジャガ 武沢恭子
大鍋で 一気に煮込む 得意技 山本加代子 技＝わざ
とん汁の じゃがいも溶けて 母の味 中村正也 豚汁＝とん汁
目分量 母のようには いきません 松本ゆみ
ばば作り 母なき孫に じじ味見 柴田絢三 婆 爺
隠し味 種あかされて 真似出来ず 倉澤美津子
ジャガなしの コロッケ作り 母の技 高野弘子
隠し味 舌で覚えた 母の味 小林義雄
肉じゃがは 料理下手の 免罪符 鈴木恭子
居酒屋で食べた 肉じゃが 母の味 片桐卓
新じゃがの ほのかな香りに 母の味 福島正純
大皿の 肉じゃが 皆で 奪い合い 八原純子
奥田白虎編：川柳歳時記（創元社、昭和58年）225
雪を見て 暦を見ては 種芋を買い 上野陽泉
種いもは 袋の中で 春を告げ 西村政夫
種芋が 去年の嘘を しゃべりだす 出原敬一
ジャガ芋の芽は ざわざわと 孤独だね 千島鉄男
Ｐ５８ ジャガイモ 男爵 メークイーン キタアカリ アンデスレッド デジマ
Ｐ９６ ジャガイモ ジャガキッズ パープル レッド インカの めざめ ひとみ シンシア
魚、果物や野菜、花などは、俳句・川柳に数多く詠まれている。Googleサイト内検索してみよう。
http://haikusenryu.yomibitoshirazu.com/
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魚、野菜、果物、キノコについて、Googleサイト内検索をしてみましょう。
http://www1.ocn.ne.jp/~amiyacon/
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