食の歳時記　葡萄　ぶどう　ブドウ　果物図鑑

北海道には、山ブドウが多くあった。山ブドウが採れるような場所には、ダニがたくさんいる。

９月4日　葡萄　ぶどう　ブドウ　山葡萄　葡萄　俳句・川柳　（果物　くだもの　果実）

食の歳時記三六五日（毎日新聞社、1996）より

黒きまで　紫深き　葡萄かな　　　　　　　　　　正岡子規

葡萄　一粒一粒の　弾力と雲　　　　　　　　　　富沢赤黄男（カキオ）

北海道・東北　ふるさと大歳時記（角川書店、平成4年）

一粒の　葡萄の　舌に湧く　山河　　　　　　　　北光星　　　　　　　　北海道北竜

一房の　葡萄の重み　おそれけり　　　　　　　　進藤一考　　　　　　　山形

月の暈の　葡萄に曇る　夜なりけり　　　　　　　渡部湘雨　　　　　　　

黄葉して　浮足立ちし　葡萄棚　　　　　　　　　山田みづえ　　　　　　福島

方角のわからず　葡萄棚の下　　　　　　　　　　寒河江桑弓　　　　　　山形県赤湯

漕ぎもどる　童の舟に　山葡萄　　　　　　　　　山口青邨　　　　　　　十和田湖

風のほか　触れ得ぬ高み　山葡萄　　　　　　　　高原一子　　　　　　　

噴煙に汚れて　熟るる　山葡萄　　　　　　　　　竹本雅邦

山葡萄　川を下れば　発電所　　　　　　　　　　吉田芋舟

黒ぶどう　樽にねむりし　山の風　　　　　　　　飯川久子

どの棚にも　海光とどき　黒葡萄　　　　　　　　佐久間恵子

関東　ふるさと大歳時記（角川書店、平成4年）

葡萄　あまし　しづかに　友の死を　いかる　　　西東三鬼　

葡萄摘む　シスター　木靴　爪だてて　　　　　　原柯城　　　　　　　　那須修道院

ひと房の　葡萄を貰ふ　胸の上　　　　　　　　　加畑吉男　　　　　　

葡萄　吐く　一粒づつの　夜の密度　　　　　　　松本澄江　　　　　　　館山海岸

ぶどう　ひと粒　ふた粒　みつぶ　ひとりかな　　渡辺倫太　

亀甲の　粒　ぎっしりと　黒葡萄　　　　　　　　川端茅舎

子と二日　会はねば　渇く　山葡萄　　　　　　　福永耕二　　　　　　

あまた　食み　禽（トリ）になるやも　山葡萄　　西川光子　　　　　　　奥多摩

野葡萄の　むらさき　あはき　思ひかな　　　　　鳥谷征良

葡萄籠　提げて灯までの　闇ゆたか　　　　　　　野澤節子　　　　　　　横浜

旗雲の　あそべば　湿る　葡萄園　　　　　　　　秋元不死男　　　　　　小山葡萄園

鈍行も　時に　疾駆す　葡萄郷　　　　　　　　　北野民夫

ｐ７６　果樹　苗　果物　梅　柿　梨　西洋梨　桃　りんご　ブドウ　サクランボ　ブルーベリー　他

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