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そば 蕎麦 俳句 その4 

 

 

解説・芭蕉時代・蕪村時代

 “蕎麦うどん名著選集 第六巻 渡辺一雄著 蕎麦の俳句”に取り上げられている“そば・蕎麦”の俳句を集めました。解説を読みたい方は原著作をどうぞ。ただし、現在品切れです。(絶版か?)

ここでは解説と芭蕉の時代の俳句を紹介する。

 

渡辺一雄:蕎麦の俳句 (東京書房社、昭和56年)

解説より

そばきりも 咲くとやいはん 花がつを      水烟斎

 

一節に 千千の そば切や 花鰹         維舟

うたふも あかず 紅葉土器           塵言

 

そば切や 花なき里も 花鰹           梶山保友

そば切の さそへば散る 花がつほ        日野好元

 

月影の 二階に膳を つきあげて         画好

蕎麦の匂ひの むせる下積            里東

 

きりそばを はや朝がけに うち立てて      元禄六年「鄙懐紙」

 

千秋の名を いただくや 御前蕎麦        等躬

芭蕉時代

ぜひ共に 又も来らば 打やせん

うどん たらひて かへす 客人

日野殿や 御内の者を 御せつかん

ひの うどんと 付けたり

 

春の日や ひなかのしゆく 霰酒          太閤秀吉

 

みかどの ばんをするや 方取

蕎麦畑に 鳥おどろかし 立置て

 

かたきをうたん

    ことはいさめる

そば切の 粉を

  たしませる こねかげん

 

棒でもって 板の春風 ないで行          鬼貫

慳貪(ケンドン)いそぐ 雨しきり也        宗旦

蕎麦切りを かねの棒にて うたれけり       鬼貫

夜ばなしの声 松尾 松虫             宗旦

 

ああ 蕎麦 ひとり茅屋の雨を 臼にして      鬼貫

 

蕎麦さへ 青し 滋賀楽の坊            野水

 

歌よせん 此名月を ただにはや          知足

蕎麦の みづきを 通す 関守           芭蕉

 

凩(コガラシ)よ 世に拾はれぬ みなし 栗    普其角

 

  父が医師なれば 戯れに

魨汁に 又木艸の はなしかな

 

両の手に 桃とさくらや 草の餅

 

旅に病みて 夢は枯野を かけ廻る

 

十五より 酒呑みいでて 今日の月

 

詩 あきんど 年を貪る 酒債かな

 

朝がほに われは めし喰う男かな

 

そば打ちや 鶉衣に 玉だすき           其角

 

花の後 万日まいり すみだ川

  海苔を力に 蕎麦切を噛む

 

  酔登二階

酒の瀑布 冷麦の

  九天ヨリ 落ルナラシ

 

霜朝の嵐や つつむ 生姜味噌

 

  読 荘 子

彼レ是は 嵐雪の 偽花の うそ

 

  信濃催馬楽

君こずば 寝粉にせん しなのの 真そば(初真そば)

 

信州しなのの 新そばよりも

私アあなたの そばがよい

 

名月や 先ツ蓋取りて 蕎麦を 齅

蕎麦うちて 鬢髭白し 年の暮

 

黄菊 白菊 その外はなくもがな

 

何事ぞ 花見る人の 長刀

尾頭の こころもとなき 海鼠哉

 

鴨なくや 弓矢を捨てて 十余年

 

  周防にて

徳山の 蕎麦 白たへや 綿もふく

  読甲陽軍鑑

あら 蕎麦の 信濃の 武士はまぶし哉

 

大原や 蝶の出で舞う 朧月

堂頭の 新蕎麦に出る 麓かな

 

蓮の葉に 小便すれば お舎利かな

月しらむ 蕎麦のこぼれに 鳥の寝て

蕎麦にまた そのかはりけん 山畑

きり麦や 嵐のわたる 膳の上

花蕎麦や うす紅の後 墨衣

やれ そこの大根よ そばの花 散りぬ

蕎麦を伸す心に 蓮の巻葉哉

新蕎麦や 夕部伊吹を 夢に見た

蕎麦の花 待てやたてる 岡の松

 

十団子も 小粒になりぬ 秋の風

蕎麦切の わかれもかなし 杜宇(ホトトギス)

小男鹿や ころび折たる そば畑

 

  暑さかなといふ事を

饂飩屋は 人に喰はれて 暑さかな

 

湯をのまぬ 蕎麦切腹や 雪げしき

蕎麦がきや ねりそこなふて くもる月

新蕎麦の 干かねる空や 老の秋

新蕎麦や 花も実もある こぎおとし

蕎麦の花 散ルをも待たず こかれけり

新蕎麦や 種ほどとらぬ 草の庵

まつ白に 佐野のわたりや 蕎麦の暮

 

蕎麦粕の 枕の音の 寒さかな

名月は 蕎麦の花にて 明に鳧(カモ)

池は 田蕎麦に 蛙鳴くなり

蕎麦切の おろしの音に 座つくりて

 

  寝覚めの里

そば切に 昼の寝覚めの 若葉かな

 

 

  左

古蕎麦や 飽かでも 人に 夏大根

  右勝

朝顔の夏 日陰待つ間の 豆腐かな

 

門の畑 よるの枝折や 蕎麦の花

とり分て 今年ははるる 盆の月

まだ花もなき 蕎麦の遅蒔

 

長松が 親の名で来る 御慶かな

 

  馬貞と尾道へ超えるとき

花蕎麦や 足についたる 鳥の霜

 

山寺に 米つくほどの 月夜かな

行灯の煤けぞ寒き 雪の暮

散る花の世や 蕎麦切を 喰えよふ

 

ながめやる 秋の夕べぞ ただひろき

蕎麦 真白に 山の胴中

 

塚も動け 我が泣く声は 秋の風

 

馬かりて 燕追い行く 別れかな

花野 みだるる 山の曲り目

月よしと 相撲に 袴 踏みぬぎて

 

焼けにけり されども 花は散りすまし

 

饂飩屋に きけば 十夜の うどん

 

乳麺の 下焚立る 夜寒かな

 

三日月や 地は朧なる 蕎麦畑

三日月の地は おぼろ也 蕎麦の花

三日月に地は 朧なり 蕎麦の花

 

蕎麦は また花でもてなす 山路かな

刈あとや ものにまぎれぬ 蕎麦の茎

 

鉢ひとつ 万民 これを賞翫す

けんどん 蕎麦や 山の井の水

 

月影に 小挙げ 仲間の誘ひつれ

蕎麦 うつ音を 誉る 肌寒

 

歌よせん 此名月を ただにはや

蕎麦のみ つぎに通す 関守

 

肌寒き はじめに赤し 蕎麦の茎

 

上々 新蕎麦 面もふらず 切て出で

鳩ふくや 渋柿原の 蕎麦畑

  遊泳花

年の市 蕎麦うたぬこそ 本意なけれ

蕎麦 はたく男に もろし女郎花

 

柴の戸や 蕎麦 ぬすまれて歌をよむ

 

そば かるや まだしら花の 有ながら

そば湯して 妻や待らん 鉢敲(タタク)

かむこりを 蕎麦 売編で 雪国

  木食の 蕎麦 喰いけるに

新蕎麦の 新の字に 着心かな

 

朝めしも 蕎麦切 夕めしも 蕎麦切

きり蕎麦を はや朝がけに うち立ちて

 

まれまれに 蝶の動きや 蕎麦の花

 

刈蕎麦の 跡の霜ふむ 雀かな

蕎麦切に 吸物なき 寒き哉

 

真実に 蕎麦切打て 送る也

新蕎麦に お寺の衆を 皆呼て

仮名でかく 蕎麦の通ひも かけて有ル

新蕎麦や 所化ちかづきの 大き家

山ぎわに ついと道あり そばの畑

釣竿を とり置て見ん そばの花

風吹で おもしろき日や 蕎麦の花

青蕎麦の 物に成りけり 生見霊

新蕎麦に 口は匂ひて 濃茶也

月独 蕎麦切 腹の 更過て

 

そば切は 後段の笘よ 菊の醼

千秋の名をいただくや 御前 蕎麦

打ちかけた 蕎麦にも あはず闇嫌い

蕎麦切に 何んの替ふぞ 山ざくら

新蕎麦に うつつなりけり 一二膳

蕎麦は 先 親と医者とを おもにする

麺棒でならば 米ませむ そばの花

約束の日は まだ遠し 蕎麦の花

蕎麦の花なら 茶の花は なかりけり

旅人の朝がほ 寒し そばの花

 

 

蕎麦切を かねの棒にて うたれけり

新蕎麦や 明る 侘しき 浅黄椀

時なれや 一棒しめす 新そば切

 

 

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そば・うどんの俳句・川柳を、Google サイト内検索してみましょう。

http://haikusenryu.yomibitoshirazu.com/

 

 

 

そば・うどんについて、Googleサイト内検索をしてみましょう。

http://www1.ocn.ne.jp/~amiyacon/

http://amiyacon.web.fc2.com/

 

 

 

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