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そば 蕎麦 俳句 その6

 

 

渡邊笑鬼郎 蕎麦俳句集 他

 “蕎麦うどん名著選集 第六巻 渡辺一雄著 蕎麦の俳句”に取り上げられている“そば・蕎麦”の俳句を集めました。今回は渡邊笑鬼郎 他の俳句を紹介する。

急いで入力したので間違いもあるし、読みにくい点もある。時間を見つけて、これらを徐々に修正していく予定である。

 

渡辺一雄:蕎麦の俳句 (東京書房社、昭和56年) そば

渡邊笑鬼郎 蕎麦俳句集 

蕎麦の神様 元正御陵参拝    

花薊女帝に在す陵の主

 

獄天へそそり 蕎麦刈り 終えしかな 

蕎麦 盛るも父祖の慣し 雛納め   ならわし 

木曽御嶽仰ぎ 蕎麦刈る 拓士老   きそおんたけ たくしおゆ

 

  神田連雀町 やぶ

打水や 蕎麦 うてるまの 竹あらし 

椋鳥渡る 蕎麦屋の軒や 柏原    むくどり

一椀の 蕎麦や 信濃の秋なりけり  ひとわん

花蕎麦の あわれ真白き 痩畠    やせはたけ

雪に照る 海苔の青さや 蕎麦啜る  すする

 

木曽谷の 蕎麦屋 尋ねん 藤村忌  たずねん

顔見世の 京のさむさや 鰊そば   にしん

南座を出て 千鳥きく 鰊そば    にしん

 

蕎麦の香や 夕 懐しき濃山吹    なつかしき   

山吹や 神田の古りし 蕎麦の店   

年暮るる 志賀の京に 蕎麦啜る   すする

一椀の 蕎麦や 年逝く寒に耐え   としゆく

 

竜膳の 山小屋にして 蕎麦 啜る  すする

さわやかに 朱さしきたり 蕎麦の茎 あかさしきたり 

みちのくの 月夜の旅や 蕎麦啜る  

蕪村忌の 加茂川渡り 蕎麦食いに  かもがわ

 

  深大寺 時雨茶屋にて

むさし野の泉な涸れそ 土用 蕎麦  かれそ 

蜩(ヒグラシ)や 泉に冷えし 蕎麦啜る ひぐらしや

嶺嶺かけて 真白き蕎麦の良夜かな  みねみねかけて

十三夜 蕎麦うつ 調子たかまりぬ 

素袷に 月のさむさや 蕎麦啜る  すあわせに

 

寄席はねて 靄の屋台の 蕎麦啜る もやのやたいの

重陽の 蕎麦うつことも もてなしに ちょうようの

 

  戸隠中社榊原聚長邸

山深く 新蕎麦の香の 十三夜   

 

山の娘の 蕎麦打ち終えて 明日嫁ぐ やまのこの とつぐ 

夏嶽の深きに 蕎麦や 花もてり   なつだけの

夏蕎麦の花や 雲より白かりき    

夜寒の灯あつめ 蕎麦うつ戸隠女  よざむの ひ とがくし め

 

  蓮玉庵主を悼む

不忍の蓮 枯れ尽す 別れかな

 

ざる蕎麦の 海苔のみどりや冴返る  さえかえる 

一力のゆかりの 蕎麦や大石忌    いちりきの

極月の 蕎麦うつことも義士祭    きょくげつの ぎしまつり

戸隠や 嶺嶺澄みわたる走り蕎麦   とがくしや 

点心の 蕎麦切の香や 夜業終ゆ   てんしんの やぎょう おゆ

 

酒終えて 夜長の客に 蕎麦打ちぬ 

 

東京の夜の靄深し 蕎麦啜る     もやふかし すする 

底冷えの 蕎麦摂待や かにかく祭  そば せったいや

春を待つ妓と雪ききつ 晦日蕎麦   こ みそか そば

 

鎌ぬらすほどの時雨や 蕎麦を刈る  

嶺嶺かけて時雨渡るや 蕎麦を刈る  みねみね  

蕎麦食いに 蕎麦刈る さむき嶺越えぬ みねこえる 

木曽川の さむさ聞きつつ 蕎麦啜る  すする 

 

蕎麦さらす志賀の青嶺の水冷や    しがのあおねの みずひやや

竹蔭に 蕎麦を啜るや 更衣     すするや さらごろも

 

名月や 酒の酔ひます 蕎麦柚餅子  そば ゆべし

 

  坂本の鶴喜

叡山の僧と師走の 蕎麦啜る     えいざんの 

 

駅蕎麦や 浅間颪の 風花す     あさまおろしの かざはなす

てらてらと凍るホームや 蕎麦啜る  そば すする

 

一茶忌やここ柏原 蕎麦まずし   

蕎麦播くや 遠山なみの霞みきし   

 

掌に据えし 実蕎麦 三角 十三夜 てにすえし 

蕎麦業者 集ひ参らす 聖一忌   つどいまいらす せいいちき

 

山深く杣(ソマ)が新墾 蕎麦播きぬ そまがあらき 

放庵忌 一茶の村へ 蕎麦喰いに  ほうあんき 

爺婆の 蕎麦もてなしや 秋山家  じじばばの あきやまが 

重陽の菊 蕎麦切りや 一茶庵   ちょうようのきく 

蕎麦刈るや 初冠雪の駒ヶ嶽    はつかんせつの こまがたけ

蕎麦刈りの 涯の妙高 雪冠り   はてのみょうこう ゆきかむり

深川に来て 蕎麦食いぬ 芭蕉の忌 

晦日蕎麦 供へ且食ふ 横光忌   みそか そば そなえ かつくう

利一忌や 蕎麦食いながら除夜の鐘 りいちきや  

 

木曽谷の雪夜の 蕎麦の 腹冷えす はらびえす

餅に飽き すでに四日や 蕎麦啜る よっかや そば すする

 

秋冷や 山葵よくきく 蕎麦啜る  わさび そばすする

熱き蕎麦 届きて夜業終りぬる   

 

  福島車屋にて

木曽谷の吹雪ききつつ 蕎麦啜る  

比良八荒 鶴喜の熱き 蕎麦啜る  ひらはっこう つるきの

 

蕎麦啜る音や 笹鳴 和すがかに  ささなき かすがかに? 

草摘むや 蕎麦 天皇の陵の辺に  りょうのあたりに

 

  砂場 村松茂氏を悼む

新蕎麦を打つ間もあらず 逝かれしよ  ゆかれしよ

蕎麦刈るや 一茎小さき花ありぬ    

 

  東福寺開山聖一国師

蕎麦禅師 まず新蕎麦をみそなわせ   

蕎麦食ふて三社詣や 大晦日      さんしゃもうでや おおみそか

蕎麦刈るや 向い丘にも村の衆     

蕎麦刈るや 寒うなりきし山の影    

付記

軽井沢五分停車を窓から二つ お蕎麦をいただく熱い中

 かるいざわ ごふんていしゃを まどからふたつ おそばを いただくあついなか   

久しぶり話終ればもう午前二時嬉しい お蕎麦の伸び加減

 ひさしぶり はなしおわれば もうごぜんにじ うれしい おそばの のびかげん

のびるという名の行末愛でて引越祝いにくばる 蕎麦

 のびるというなの ゆくすえめでて ひっこしいわいに くばる そば

お隣へ参りましたとだけそのあとは髷に言はしてくばる蕎麦

 おとなりへまいりましたと そのあとは まげにいわして くばる そば

赤いお釜に足りないご飯 蕎麦へ気転の女房振り

 あかいおかまに たりないごはん そばへ きてんの にょうぼうぶり

支払いをみんな済まして操る家計簿に おそば代だけ残る月

 しはらいをみんなすまして あやつるかけいぼに おそば だいだけのこるつき

山里は冬が淋しい手打ちの 蕎麦に二人の心でつける味

 やまざとは ふゆがあびしい てうちの そばに ふたりのこころで つけるあじ

両隣り向ふ三軒 引越蕎麦も世帯晴れての惚気質

 りょうどなり むこうさんげん ひっこし そばも せたいはれての ほれかたぎ

湯帰りの御酒つきざる一家へも一つ持って帰ってやる実意

 ゆいがえりの おさけつきざる いっかへも ひとつ もってかえってやる じつい

 

蕎麦の花 赤き細くき匂ふ        そばのはな あかきほそく くきにおう

雨間ひを得て刈るほどの 蕎麦なりけり  あめまをえて かるほどの そば なりけり

 

かけはしや命をからむ蔦かづら      かけはしや いのちをからむ つたかずら

 

  五色

そば白く 薬味は青く 赤いせいろに 黄なるくろもぢ  そば しろく やくみは あおく あかい せいろに きなる くろもち

 

木曽谷の秋風ききつ 蕎麦啜る      きそだにの あきかぜききつ そば すする

獄天へそそり 蕎麦刈り終へしかな    ごくてんへそそり そば かりおえしかな 

 

福山のかつぎに花のふぶきけり      ふくやまの かつぎに はなの ふぶきけり

 

ちれかしと思うは 蕎麦の花ばかり    ちれかしと おもうは そばの はなばかり

長くなるものとは見えぬ 蕎麦の花    ながくなる ものとはみえぬ そばの はな

 

打水や そばうてる間の竹あらし     うちみずや そば うてるまの たけあらし

 

南座を出て千鳥きく にしん蕎麦     みなみざを いでて ちどりきく にしん そば

顔見世の京の寒さや にしん蕎麦      かおみせの きょうのさむさや にしん そば

 

蕪村忌の加茂川渡り 蕎麦啜る      ぶそんきの かもがわわたり そば すする

蕪村忌の そば仕込みつつ句を作る    ぶそんきの そば しこみつつ くをつくる

蕎麦あしき京をかくして穂麦かな     そば あしき きょうをかくして ほむぎかな

 

叡山の 蕎麦喰ひ大師おもいつつ京街なかにわれもそば食む  えいざんの そば くい だいし おもいつつ きょうまちなかに われも そば はむ

逝く年のなごりの 蕎麦を打ちしかな  ゆくとしの なごりの そばを うちしかな

 

柿食えば鐘が鳴るなり法隆寺      かきくえば かねがなるなり ほうりゅうじ

糸瓜咲いて痰のつまりし仏かな     へちまさいて たんのつまりし ほとけかな

痰一斗糸瓜の水も間にあはず      たんいっと へちまのみずも まにあわず

をととひのへちまの水も取らざりき   おとといの へちまのみずも とらざりき

子規忌はて深夜の 蕎麦を啜りけり   しききはて しんやの そばを すすりけり

 

雁来紅上野の森は見えざりき      がんきたり あかき うえののもりは みえざりき?

木の葉降るや掃へども水漉げども  このはふるや はけども みずすけども?

蕎麦あれど夜寒の うどんきこしめせ そば あれど よざむの うどん きこしめせ 

立ち出でて 蕎麦屋の門の朧月    たちいでて そばやの もんの おぼろづき

藪そばに 菊の膾はなかりけり    やぶ そばに きくのなますは なかりけり

蕎麦屋 でて永坂上る寒さかな    そばや でて ながさかあがる さむさかな

宿替の 蕎麦を貰ふや冬籠      やどかえの そばを もらうや ふゆごもり

 

春麻布永坂布屋太兵衛かな     はる あざぶ ながさか ぬのや たへいかな

薫風やすこしのびたる 蕎麦ススリ  くんぷうや すこしのびたる そば すすり

震災忌向きあうて 蕎麦啜りけり   しんさいき むきあうて そば すすりけり

  叡山のほとりにて

坂本の里の 蕎麦屋の師走かな    さかもとのさとの そばやの しわすかな 

  連雀町の藪にて

らんぎりの うてる間まつや若楓   らんぎりの うてるま まつや わかかえで

柳散り 蕎麦屋の代のかはりけり   やなぎちり そばやの だいの かわりけり

一人だけ雑炊あとはみんな 蕎麦   ひとりだけ ぞうすい あとはみんな そば

  いまはむかし

蕎麦よりも 湯葉の香のまづ秋の雨  そば よりも ゆばの かの まず あきのあめ

ゆく年や 蕎麦にかけたる海苔の艶  ゆくとしや そばに かけたる のりのつや

 

会津 そば 口上

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http://haikusenryu.yomibitoshirazu.com/

 

 

 

そば・うどんについて、Googleサイト内検索をしてみましょう。

http://www1.ocn.ne.jp/~amiyacon/

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