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いぬ・犬は季語としてないのだろうか?犬そのものの俳句は存在しないようだ。
ただ、“いぬ”がつく動植物はいくつかある。それらを紹介する。川柳としては犬のつくものがあるのでそれらについても紹介しよう。
西村在我:川柳動物誌(雄山閣出版、昭和60年)
駆けよって来て なまぬるい 犬の息 京糸
いぬの顎 撫でれば もっともっと延び 錦浪
尾を 振っていながら 犬は近寄らず 大柳坊
つながれて さびしい 犬が土を掘り 島人
犬と犬 追いかけたほど 噛み合わず 暖亭
横丁の 犬に懲りてる 廻り道 茶穴
よく吠える 犬をつないで 此処も留守 ひろし
うろたえた 犬が吠えてる デモの列 圭祐
そこら中の 犬 みな吠えて 犬通る 淳子
吠えられて 出鱈目の名 呼んでみる 紅衣
書留へ 内弁慶の 犬がほえ 日出緒
女ひとり 座敷で吠える 犬を飼う 憲祐
集配の 抗議に 犬は縛られる 映糸
交尾期の 犬を邪険に 女追い 空壷
犬の恋 とも角 走ることに決め 秀畝子
春の犬 若い二人の 道を替え けい三
無遠慮に 犬が営む 朝の街 けい三
衆目へ 犬の交尾の たじろがず 柳愁
母犬が のそりと立てば ぶらさがり 玲雨
春の陽に 小犬 乳房に二三匹 二三子
尾を振って 後つけてくる 捨てた 犬 青汀
捨ててきた 仔犬 踏切り鐘が鳴り 文宏
僕の飯 減らすと 犬を捨てさせず 言彦
のら犬を 連れて帰った ランドセル 巻雲児
お手製の 犬小屋 やたら釘が出る 黙穴
犬 買った子も手伝って 小屋が出来 茶穴
犬小屋を 見習い大工 来て測り 三柳子
犬小屋を ひっくりかえし 梅雨があけ 亨子
輪飾りを下げ 犬小屋も 大晦日 忠太郎
従いて来る 仔犬に困る 訪問者 宍道郎
陽が匂う 仔犬を貰う 菊日和 宍道郎
生意気に 仔いぬ 欠伸をして眠り 十朗
小癪にも いぬの子 昨日今日を吠え 右近
陽だまりに 仔犬と話す ギブスの子 真砂
犬嫌い 廻り道して 又も会い 太蔵
犬が みなこちらむいてる 犬ぎらい 一
犬嫌い 解ったように 犬も吠え 浩司
犬嫌い 犬の視線を 見てしまい 紅丸
犬嫌い 犬の方でも 身構える 涼史
犬 連れて歩けば 犬によく出会い 操子
犬 連れて 犬が増えたと思う街 柳次
目礼を かわすに至る 犬の供 三朗
決断の朝 長考へ 犬を連れ 佳宵
犬 連れた散歩は 箸と紙を持ち 天南
猟犬の目が燃え出した 雉の声 秋の月
先廻りした 猟犬へ 撃ち損じ 一松
猪を追う 甲斐犬の 耳が欠け 瓢太郎
渡し舟 猟犬 隅に畏まり 秋の月
土佐犬の斗志 死すまで 音をあげず 放浪児
土佐犬に 人間さまが 引きづられ ハロー
横綱の 闘犬を撮る 土佐みやげ 茶の丸
悠々と 土佐犬 吠える中を行く 茶夢
スピッツの ほえない客が 来る日なり 落箒
旦那来た夜の スピッツは 甘えない 喜美子
スピッツも 邪慳にされる 倦怠期 光村
スピッツに 集金 今日も嫌われる 藻浪
吠えるのが取得 スピッツ 石が飛び 笑波
焦点のない 野良犬の 生欠伸 真砂巳
逃げられる位置で 野良犬 何か食べ 凌雨
野良犬の 身についている 人嫌い 大八
野良犬は 猫の残飯 片付ける 秋子
仔を産んだらしい 野犬の やや哀れ 鱗太郎
門前の 犬 留守番をする構え 啄舟
番犬に 一本おごる 牛乳屋 紫風
番犬が 吠えれば さっと窓が開き 黙庵
番犬が 忠実に吠え 叱られる ひかる
夜が 明けてから 番犬は眠くなり 夢世
幸せな犬 糖尿で 医者通い 糸瓜亭
往診に 下駄履きで来る 犬の医者 清人
喪の家の 犬 干からびた飯を嗅ぎ 堅二
待遇はどうだと よその 犬が来る 愛穂
尻尾から 犬は うれしくなってくる はるを
犬の店 尾を振る 犬が先に売れ 市六
狛犬の 肩から覗く 村芝居 光助
出鱈目の 名を呼べば来る 犬 憐れ 源氏
育ててもいい 野良犬に 尾を振られ 小鍛冶
野良犬の肋へ 冬の風 刺さる 悟郎
地下鉄へ 少うし降りて 犬 戻り 雨吉
血統書 犬の自由へ 枠をはめ 矢人
パンのため 犬も 二本の足で立つ 秀史
春寒や ぶつかり歩く 盲犬 村上鬼城
雪の原 犬沈没し躍り出づ 川端茅舎
赤き犬 ゆきたる夏の 日の怖れ 渡邊白泉
ひた急ぐ 犬に会ひけり 木の芽道 中村草田男
曳かるる犬 うれしくてうれしくて 道の秋 富安風生
犬抱けば 犬の眼にある 夏の雲 高柳重信
土手を 外れ枯野の犬と なりゆけり 山口誓子
さみだれや 呼ばれて犬の かへりみる 中村汀女
犬がその影より 足を出してはゆく 篠原梵
道端の 犬起き上がる 梅の花 川崎展宏
天澄めるとき 籐椅子に 犬居らず 八田木枯
元旦の 一匹分の 犬の餌 桑原三郎
眠る犬 とほき雪崩に 耳起てり 菊田一平
繋がれて 円居もひとり 犬と月 園見廉平
世界中の 犬だから 云えるワン ナムーラミチヨ
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奥田白虎編:新版川柳歳時記(創元社、昭和58年)
タデ科の植物。全体に赤い。犬の俳句がないので、冗談にここに載せた。
小さい秋 そっとささやく 赤まんま 青山吐句造
赤のまんま 子と共にいて 子に還る 藤原さやか
小さい薄青の花が咲く。“ふぐり”は“おちんちん”。
いぬのふぐり カーテンのすそへ 子猫の鈴が鳴り 庄司淡泉
海猫回想記 わが家の猫 1世
犬・猫の俳句・川柳を、Google サイト内検索してみましょう。
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犬・猫について、Googleサイト内検索をしてみましょう。
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