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水原秋櫻子・加藤楸邨・山本健吉:日本大歳時記(講談社、1996)
麦飯に やつるる恋か 猫の妻 芭蕉
うらやまし 思ひきる時 猫の恋 越人
巡礼の 宿とる軒や 猫の恋 蕪村
琴の緒に足つながれつ うかれ 猫 几菫
なの花に まぶれて来たり 猫の恋 一茶
山国の暗 すさまじや 猫の恋 原石鼎
色町や 真昼ひそかに 猫の恋 永井荷風
恋猫の 皿舐めて すぐ鳴きにゆく 加藤楸邨
恋猫の 恋する 猫で押し通す 永田耕衣
窓の月 恋する猫の 影ぼうし 石友
内のチョマが 隣のタマを 待つ夜かな 正岡子規
猫の塚 お伝の塚や 木下闇 子規 猫の塚=仮名垣魯文が残した塚
のら猫の 糞して居るや 冬の庭 子規
猫の子や 秤にかかりつ 戯れる 一茶
猫の子の つくづく見られ なきにけり 日野草城
掌にのせて 子猫の 品定め 富安風生
捨て仔猫 少女去り もうあてもなし 加藤楸邨
黒猫の子の ぞろぞろと 月夜かな 飯田龍太
長谷川櫂編:四季(読売新聞朝刊、2007)
恋猫と なりし わが 猫 負けつづけ 加藤楸邨
猫の尾の ひとり遊びや 小六月 長嶺千晶 ちあき
雪の来て 猫とひそひそ話かな 山内健治
近藤勝重:健康川柳 一日一句 医者いらず(幻冬社、2008)
なあ お前 喜び 悩み 猫に言い
妻 不在 喋る相手は 猫 二匹 辻仁 喋る=しゃべる
朝日ランラン川柳
飼い猫に 外での喫煙 にらまれる コバ爺
愛猫と 「比」の字で眠る 夏の午後 ねこぴー
猫にエサ 鳥にエサやり 次あなた ななこ
猫用の扉の閉まる音 漱石忌 杉森日出男
新しき鈴鳴る 猫の更衣 田中和女
耳朶さはる癖 君と猫 去年今年 木村史子
安部・辻:俳句入門・再入門(創元社、2005)
石蕗の 日蔭は寒し 猫の鼻 抱一
なみなみと 出涸し注ぐや 孕み猫 田代早苗 出涸し=でがらし 孕み=はらみ
寵愛の 小猫の鈴の 鳴り通し 高浜虚子
夏痩せの うなぎのごとく 猫を抱く かたぎり夏美